AGA治療をやめるとどうなる?治療の再開・やめどきについて解説

治療を始めたものの期待する効果が得られず「AGA治療をやめるとどうなる?」と不安になった経験はないでしょうか。
また、AGA治療を継続しているものの、いつまで続けるべきか悩む方もいるでしょう。
本記事ではAGA治療をやめた場合のリスクや、やめどきの目安、治療を続けるうえで知っておくべき注意事項について解説します。
AGA治療は、長期的なスパンで取り組む必要があります。場合によっては、経済的な負担や身体的な負担がかかることもあるでしょう。
しかし、前向きに治療を継続することで、薄毛の改善が目指せます。正しい知識のもと、諦めずに治療を続けましょう。
AGA治療をやめるとどうなる?
AGA治療をやめると、さまざまな変化が起こる可能性があります。治療の中止を検討している方は、以下の内容を踏まえておきましょう。
AGAの症状が進行する可能性がある
AGA治療薬の使用をやめると、徐々に体内から有効成分がなくなります。その結果、起こりうる症状は、以下のとおりです。
・髪が細くなる
・抜け毛が増加する
・発毛効果が減少する
たとえば、フィナステリドやデュタステリドの服用をやめると髪の毛の成長を妨げるジヒドロテストステロンの量が増加し、髪が細くなったり抜け毛が増えたりします。
また、ミノキシジルタブレットやミノキシジル外用薬の使用をやめると、毛包への刺激や血行促進が期待できなくなり、発毛効果が下がる可能性があります。
副作用が出なくなる
AGA治療薬の使用をやめると、薬の副作用の影響が少なくなるため、体の負担を減らすことが可能です。副作用は以下の薬の種類によって異なります。
フィナステリドの副作用
フィナステリドの副作用は以下のとおりです。
1〜5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
---|---|---|---|
生殖器 | リビドー減退 | 勃起機能不全、射精障害、精液量減少 | 睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常など) |
肝臓 | AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇 | ||
その他 | 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい |
上記以外にも、重大な副作用として肝機能障害(頻度不明)が想定されています。
参照:添付文書|プロペシア0.2mg プロペシア1mg 11. 副作用
デュタステリドの副作用
デュタステリドの副作用は以下のとおりです。
1%以上 | 1%未満 | 頻度不明 | |
---|---|---|---|
過敏症 | 発疹 | 蕁麻疹、アレルギー反応、瘙痒症、限局性むくみ、血管性むくみ | |
精神神経系 | 頭痛、抑うつ気分 | 浮動性めまい、味覚異常 | |
生殖系及び乳房障害 | 性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害) | 乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感) | 精巣痛、精巣腫脹 |
皮膚 | 脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症 | ||
消化器 | 腹部不快感 | 腹痛、下痢 | |
その他 | 倦怠感、血中CK増加 |
上記以外にも、重大な副作用として黄疸や肝機能障害(いずれも頻度不明)が想定されています。
参考:添付文書|ザガーロカプセル0.1mg ザガーロカプセル0.5mg 11.1 重大な副作用
ミノキシジルタブレットの副作用
ミノキシジルタブレットの副作用は以下のとおりです。
・かゆみ
・むくみ
・多毛症
・肝機能障害
・初期脱毛
・動悸・息切れ
・湿疹
参考:KM新宿クリニック|薄毛治療のミノキシジルタブレット(ミノタブ)の効果や副作用とは? ミノキシジルタブレットの副作用
ミノキシジル外用薬の副作用
ミノキシジル外用薬の副作用は以下のとおりです。
関係部位 | 症状 |
---|---|
皮膚 | 頭皮の発疹・発赤(頭皮以外にあらわれることもある)、かゆみ、かぶれ、フケ、使用部位の熱感など |
精神神経系 | 頭痛、気が遠くなる、めまい |
循環器 | 胸の痛み、心拍が速くなる |
代謝系 | 原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ |
参考:富士化学工業株式会社|ミノキシジル配合外用液5%「FCI」添付文書
AGA治療のやめどきの目安
AGA治療を始めたものの、以下の理由でやめるケースがあります。治療の中止を検討している方は参考にしてみてください。
期待する効果が十分得られた
AGA治療の目的は、薄毛の改善や発毛の促進であり、満足のいく結果が得られれば治療を継続する必要性が薄れます。
治療を継続していくと経済的・身体的にも負担がかかるため、理想の見た目になった段階で薬の使用をやめる方もいます。
ただし、AGA治療を突発的にやめると再び薄毛が進行するリスクがあるため、治療の中止を検討する際は、医師と相談しながら徐々に減薬することが大切です。
また、頭皮ケアや食事の栄養バランス、睡眠環境や運動習慣といった要素を見直し、健康な髪をキープする努力も必要です。
1年以上治療を継続しても変化がない
AGA治療薬は、使用し始めてから4〜6ヶ月程度で効果があらわれ始め、遅くとも1年以内には何らかの変化が起こるとされています。
1年以上治療を継続しても抜け毛の減少や発毛効果がみられない場合は、現在の治療法が合っていない可能性があるため、治療を中止する必要があるかもしれません。
1年以上治療を継続しているにも関わらず効果が実感できない方は、医師に相談のうえ、必要に応じて別の治療法を検討しましょう。
頭皮にトラブルが生じた
AGA治療薬の副作用の影響で頭皮にかぶれやかゆみ、炎症などが起こった場合、無理に治療を続けると頭皮環境が悪化する可能性があります。
最悪の場合、抜け毛や薄毛が進行するリスクもあるため、頭皮にトラブルが起きた場合は医師に相談のうえ治療薬の使用を中止してください。
せっかくの治療が無駄にならないよう、トラブルが起きた段階で速やかに医療機関を受診することが大切です。
肝機能の値が異常値だった
AGA治療は、肝機能の値が異常値の場合、受けられないケースがあります。とくにデュタステリドの場合、肝機能障害の患者が服用すると血中濃度が上昇するおそれがあるため、治療薬として使用できません。
肝機能検査では、主に以下の項目の値がチェックされます。
・AST・ALT:脂肪肝やアルコール性肝炎、慢性肝炎や急性肝炎の指標となる
・γ-GTP:胆道系疾患や過剰なアルコール摂取の指標となる
検査後、適正値になっているか医師に確認しましょう。
治療費の支払いが負担になっている
AGA治療は自由診療であり、薬の種類によって月々に以下の費用が発生する場合があります。
AGA治療薬 | 月額費用 |
---|---|
フィナステリド | 2,097~5,830円 |
デュタステリド | 3,080~6,820円 |
ミノキシジルタブレット | 4,217~5,390円 |
ミノキシジル外用薬 | 8,305~10,560円 |
AGAの進行状況によっては年間で数十万以上の費用がかかり、大きな負担となることもあるでしょう。
治療費の捻出のために家計が圧迫されると、治療を断念せざるをえなくなるケースもあります。
毎月のAGA治療にかかる費用が経済的な負担となっている場合は、医師に相談のうえ、治療の中止や見直しを検討してみてください。
夫婦で妊活を検討している
たとえば、フィナステリドやデュタステリドの副作用には、性欲減退や勃起不全、射精障害などが想定されています。
可能性はごくまれですが、上記の副作用が発生した場合、子作りに影響が出てしまう可能性があります。
薄毛を許容できるようになった
薄毛であっても人目が気にならなくなることで価値観が変わり、治療を中止する方もいます。
なかには薄毛が許容できるようになり、ファッションや髪型などで新たな楽しみを見つけ、自己肯定感を満たす方もいます。
治療の中止によって薄毛が進行するリスクはありますが、自身で心の準備ができていれば、大きな問題にはならないでしょう。
>AGA治療をやめる必要がないケース

AGA治療薬を使用し続けてきたにも関わらず効果がない場合、治療をやめるべきか悩む方がいるかもしれません。
以下のケースに該当する場合、治療をやめるのは早い可能性があります。
治療を開始してから間もない場合
AGA治療薬には即効性がなく、効果を実感するまでにはある程度の期間が必要です。
AGA治療薬の有効性は、3〜4ヶ月使用後から認められているケースもあるため、治療をすぐにやめてしまうと効果が期待できません。
また、治療薬によって、最低限使用し続けるための期間は以下のとおり決まっています。
AGA治療薬 | 最低限使用し続けるべき期間 |
---|---|
フィナステリド | 6ヶ月間 |
デュタステリド | 6ヶ月間 |
ミノキシジルタブレット | 6ヶ月間 |
ミノキシジル外用薬 | 4ヶ月間 |
AGA治療薬を使用しても効果が出ないからといって、個人の判断でやめるのは推奨できません。
外用薬の場合は4ヶ月、内服薬の場合は6ヶ月使用し続けましょう。
初期脱毛が起きているだけの場合
AGA治療薬の副作用である初期脱毛が起きていることが原因で治療をやめるのは推奨できません。
初期脱毛とは、AGA治療の初期段階で起こる脱毛です。
毛髪は、以下の周期を繰り返しながら成長し、抜け落ちていきます。
・成長期(2〜6年間):毛細胞が活発になり、毛が成長していく期間
・退行期(2〜3週間):成長が止まり、毛穴から毛が抜け落ちる準備をする期間
・休止期(3〜4ヶ月):新しい毛を生やすために、毛が抜け落ちる期間
AGA治療薬を使用し始めると、休止していた毛のサイクルを戻そうとするため、成長が止まっていた毛が抜け始めます。
しかし、これは一時的な現象であり、時間が経てば少しずつ抜け毛が減っていくため、心配する必要はありません。
初期脱毛が起こったからといって途中で治療をやめるのではなく、焦らずじっくり治療を継続していきましょう。
AGAを進行させる要因が生活習慣の場合
以下の要因がある場合、AGA治療薬を使用しても効果が実感できず、症状が進行する可能性があります。
・食生活の乱れbr> ・ストレス
・運動不足
・喫煙
・飲酒
・睡眠不足
・誤ったヘアケア
上記に当てはまる場合は、以下の対策を進め、医師の判断のもとAGA治療を続けましょう。
食生活の乱れ
高カロリーな食材や脂肪分の多い食品を食べすぎると、血液中のコレステロールが増加し、血流が悪くなります。
血流が悪化すると髪の成長に必要なビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素の摂取が難しくなり、髪の毛の成長が阻害されます。
また、肉などの動物性食品が中心になると男性ホルモンや皮脂の分泌が進み、AGAの進行を助長するため、食べすぎないように心がけることが重要です。
以下の栄養素は、髪の成長を促すために必要です。AGA治療に加え、これらの栄養素を含む食材を積極的に食べてみてください。
AGA予防におすすめの栄養素 | 栄養素が摂取できる食材 |
---|---|
タンパク質 | 肉、青魚、卵、大豆、チーズ、牛乳など |
ビタミン | 野菜、フルーツ、レバー、うなぎなど |
ミネラル | 納豆、小魚、ナッツ、海藻など |
亜鉛 | 牡蠣、レバー、ほうれん草など |
ストレス
ストレスがたまると、自律神経やホルモンバランスが乱れ、血管が収縮されます。血管が収縮すると、頭皮への血流が悪化し、髪の成長に必要な栄養素が行き届きにくくなります。
結果として、髪の毛の成長が阻害され、AGAが進行する原因となるでしょう。
ストレスの発散ができるようになると、ホルモンバランスや自律神経が整い、血行不良や皮脂の増加が防ぎやすくなります。
頭皮環境が整うと、毛髪の成長が阻害されにくくなるため、薄毛のリスクを減らしやすくなります。
そのため、AGA治療期間中はストレスをためないよう、趣味に没頭できる時間を確保してください。
また、休日に友人や家族、恋人などと一緒に時間を過ごし、リラックスできる環境を整えておくことも大切です。
運動不足
運動不足が続くと、血行不良になり、頭皮に栄養素が行き届きにくくなる可能性があります。
また、ホルモンバランスが乱れ、ジヒドロテストステロンが増加し、AGAのリスクが高まることもあります。
頭皮の血流を良くし、ホルモンバランスを整えるためには、定期的な運動が効果的です。習慣づけることで頭皮の血流が改善され、栄養が毛根に行き渡りやすくなるため、AGA予防が期待できます。
運動の種類や頻度の目安としては、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を週3回程度心がけてください。
どうしても運動する時間が確保できない場合は、普段の生活から階段を利用し、運動する機会を増やしましょう。また、軽い体操やストレッチなどもおすすめです。
喫煙
喫煙し続けると、たばこに含まれるニコチンが血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させる可能性があります。
また、発毛に必要なミネラルやビタミンなどの栄養素を大量に消費してしまうため、毛髪に十分な栄養が行き届かなくなり、成長の阻害要因になります。
AGA治療の効果を実感したい方は、禁煙に努めましょう。禁煙するための手段としておすすめなのが、禁煙補助薬です。
ニコチンパッチやニコチンガムを使用すると、自力で禁煙するより3〜4倍禁煙に成功しやすいとされています。
上記を実践しても、なかなか禁煙ができない方は、医療機関による禁煙治療を受けましょう。
飲酒
アルコールは「アセトアルデヒド」と呼ばれる物質に変化し、AGAの原因のひとつであるジヒドロテストステロンの分泌を促します。
また、アルコールを摂取すると、「システイン」や「メチオニン」と呼ばれるアミノ酸を大量に消費します。
アミノ酸は、髪の毛の発育に必要なタンパク質である「ケラチン」を生成するために重要な栄養素です。
そのため、アミノ酸が不足すると髪の毛が健康的に育たなくなり、AGAの進行を助長するリスクがあります。
飲酒をするときは、飲みすぎないように注意しましょう。
厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」の目安として、1日平均純アルコールで約20g程度と定義しています。
普段から飲みすぎてしまう方は、以下の目安を参考に、アルコールの摂取量を調整しましょう。
お酒の種類 | アルコール度数 | 純アルコール量 | 1日の摂取目安 |
---|---|---|---|
ビール | 5% | 20g | 中瓶1本500ml |
清酒 | 15% | 22g | 1合180ml |
ウイスキー・ブランデー | 43% | 20g | ダブル60ml |
焼酎 | 35% | 50g | 1合180ml |
12% | 12g | 1杯120ml |
睡眠不足
睡眠不足が続くと、髪の毛の成長に必要な成長ホルモンが分泌されにくくなり、頭皮の血流が悪化する可能性があります。
とくに成長ホルモンは22〜2時の間に分泌されると考えられており、この時間帯に良質な睡眠ができないと、脱毛や抜け毛の原因になるとされています。
睡眠不足に該当する方は、睡眠環境の改善を図りましょう。まずは毎日同じ時間に就寝し、起床する習慣を整えることが大切です。
就寝前にテレビを観続けたり、スマートフォンを使い続けたりすると、ブルーライトの影響で睡眠の質が下がります。
そのため、目安として就寝1時間前になったら、テレビ鑑賞やスマートフォンの使用を控えてください。
また、寝室の温度を適温(18〜22℃)にするために、必要に応じて扇風機やエアコンなどを活用し、調整しましょう。
就寝時に使用する枕や布団といった寝具は、自分の体に合うものを選ぶと、より質の高い睡眠が期待できます。
誤ったヘアケア
ヘアケアの方法が間違っていると、血流が悪くなり、髪の毛の成長に必要な栄養が行き届かなくなります。
たとえば、シャンプーを極端に繰り返すと、頭皮に必要な皮脂まで除去してしまうことがあります。
場合によっては、不足する皮脂を補うために過剰に分泌するようになり、頭皮環境の乱れにつながることもあるでしょう。
また、過度な頭皮マッサージを続けると、摩擦によって髪の毛が抜け落ちる原因にもなります。
上記のように誤ったヘアケアをしている場合は、以下の内容を参考に対策しましょう。
誤ったヘアケア | 対処法 |
---|---|
過剰にシャンプーをしている | 髪を洗う頻度として、1日1回のシャンプーを基本とする。 |
爪を立ててシャンプーしている | 爪を立てず、髪をしっかり濡らした状態で指の腹を使いながら優しく洗う。 |
コンディショナーを根本につけている | コンディショナーを使用する際は、髪の中間から毛先に塗り、頭皮につけないように意識する。 |
力強く頭皮をマッサージする | 指の腹を使いながら、頭皮全体に円を描くように優しく揉み込むようにマッサージする。 |
正しい用法・用量を守れていない場合
AGA治療で内服薬や外用薬を使用する場合、正しい用法・用量が守れていないと、薄毛の改善効果が期待できません。
また、場合によっては副作用が生じ、健康を損なうこともあるでしょう。
医師に相談しないまま自己判断で用量や使用頻度を増やすと、重篤な健康被害が生じる可能性があります。
決められた用法・用量が守れていない場合は、正しい使用方法を遵守しましょう。
以下の内容を確認し、AGA治療薬が正しく使用できているかを確認してください。
AGA治療薬 | 用法・用量 |
---|---|
フィナステリド | 0.2mgを1日1回経口投与する。必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。 |
デュタステリド | 通常0.1mgを1日1回経口投与する。必要に応じて0.5mgを1日1回経口投与する。 |
ミノキシジルタブレット | AGAの進行状況によって1日1回の服用、もしくは1日2回(朝・夜)服用する。 |
ミノキシジル外用薬 | 1日2回(朝・夜)、1回1mLを目安に脱毛している箇所に塗布する。 |
医療機関から処方された薬を使用していない場合
医療機関から処方された薬を使用せず、個人輸入品のAGA治療薬を使用している場合、期待した効果が得られない可能性があります。
なぜなら、個人輸入品の場合、偽造品が紛れているリスクがあるからです。偽造品を使用すると、期待した効果が得られなかったり、最悪の場合は健康被害が出たりすることがあります。
また、国内で承認されていない薬の場合、医薬品副作用被害救済制度(医薬品を適正に使用したにも関わらず重大な健康被害が生じた場合に、その救済を図るため医療費や医療手当が給付される制度)が適用されません。
医療機関で処方されたAGA治療薬を使用していない場合は、自己判断で治療を中止するのではなく、医師の診察を受けたうえで処方された薬を使いましょう。
AGAが深く進行している場合
AGAが深く進行している場合、現在使用している薬だけでは薄毛の改善が期待できない可能性があります。しかし、治療を諦める必要はありません。
他のAGA治療薬と併用したり、薬の種類を変更したりすることで治療効果が見込める場合もあるからです。
たとえば、ミノキシジル外用薬の場合、発毛効果は見込めますが、抜け毛を予防する効果はありません。
発毛効果は実感できているにも関わらず、抜け毛が抑えられず、AGAの改善が期待できない場合はフィナステリドやデュタステリドの併用が検討されます。
ひとつのAGA治療薬を使用し、6ヶ月経過しているにも関わらず薄毛の改善がみられない場合は専門の医師に相談しましょう。
AGA治療をやめて別の治療法を選ぶべきケース

AGA治療で解決できない疾患の場合、現状の治療をやめて別の治療法を受ける必要があります。
以下の疾患に当てはまる場合は、AGA治療では対応できないため、別の治療法を検討しましょう。
円形脱毛症
円形脱毛症とは、毛を作る毛包の周囲に炎症が発生し、抜け毛が増加する疾患です。
円形脱毛症を発症すると、10円玉程の大きさの抜け毛が円状に発生するケースがあります。
また、髭やまつ毛、眉毛などにも起こる可能性があります。症状がひどくなると、頭全体または全身の毛がすべて抜け落ちる場合もあるため、早期治療が必要です。
円形脱毛症は、主に以下の4つに分類可能です。
・単発性通常型:頭部にひとつだけ円形の脱毛が生じる
・多発性通常型:円形の脱毛が多発する
・蛇行型:頭髪の生え際が帯状に脱毛する
円形脱毛症の症状は一生に一度だけのケースもあれば、数回にわたって再発することもあります。
円形脱毛症の主な原因は、アトピーや遺伝、自己免疫疾患などです。アトピーがあると発症・再発する傾向があり、膠原病や甲状腺の異常などに関連して生じることもあると考えられています。
円形脱毛症を検査する場合、アトピーや甲状腺機能、膠原病に関連した血液検査が必要です。
円形脱毛症を治療する場合は、以下の治療法が一般的です。
・単発性通常型・軽症の多発型:外用薬(ステロイドやフロジン液など)、セファランチン(内服薬)
・中等度以上の多発型・全身/全頭型・蛇行型:紫外線治療や凍結療法、免疫療法やステロイド内服治療などを組み合わせる
粃糠(ひこう)性脱毛症
粃糠(ひこう)性脱毛症とは、大量のフケが出ることで生じる脱毛症です。発症すると、大量発生したフケが毛穴の周りを塞ぎ、老廃物がたまっていきます。
老廃物が蓄積すると、毛根にある菌が異常繁殖し、頭皮に炎症を引き起こします。ダメージを受けた毛穴や毛根は正常に機能しなくなり、髪が少しずつ細く弱くなった結果、脱毛が起こります。
粃糠性脱毛症の主な症状は、以下のとおりです。
・頭皮の乾燥が目立つ
・フケが目立つ
・カサカサしたフケが目につく
脂漏性(しろうせい)脱毛症と症状が似ているため、混同されることがありますが、粃糠性脱毛症の場合は乾燥したフケが出やすくなります。
粃糠性脱毛症の原因は、皮膚アレルギーやホルモンバランスの乱れ、誤ったヘアケアや生活習慣の乱れなどです。
治療法としては、抗真菌薬やステロイド外用薬の投与、シャンプーの変更やシャンプー方法の改善などが挙げられます。
脂漏性(しろうせい)脱毛症
脂漏性脱毛症とは、脂漏性皮膚炎が原因で起こるとされる脱毛症です。脂漏性皮膚炎は何らかの原因で皮脂の分泌が過剰になることで生じます。発症すると、赤みやかゆみなどの症状が出るのが特徴です。
頭皮に脂漏性皮膚炎が起こるとフケや皮脂が毛穴を塞ぎ、老廃物がたまり、菌が増殖して炎症を引き起こします。
脂漏性脱毛症の主な症状は、以下のとおりです。
・頭にかゆみを感じる
・頭皮が脂っぽくなる
・フケが普段よりも多く出るようになる
脂漏性脱毛症の原因は、脂質の過剰摂取やホルモンバランスの乱れ、頭皮環境の悪化などです。
治療法としては、ビタミン剤の服用やステロイド外用薬の投与、シャンプーの変更やシャンプー方法の改善などが挙げられます。
梅毒性脱毛症
梅毒性脱毛症とは、梅毒の感染に伴い生じる脱毛症です。梅毒とは、梅毒トレポネーマと呼ばれる螺旋状の細菌に感染することで発症する性感染症です。
梅毒は主に性的接触によって感染する疾患ですが、妊娠中に感染すると胎盤を経由して胎児にも感染します。
梅毒は、感染してから症状が出るまでの期間や、症状のあらわれ方によって以下の段階に分類されます。
梅毒の進行段階 | 特徴 |
---|---|
第1期梅毒 | ・感染後約3週間〜3ヶ月 ・主に性器や口に痛みのないしこりや潰瘍ができる ・治療しなくても数週間で症状は消えるが、治ったわけでなく、体内に菌は生存している |
第2期梅毒 | ・第1期の症状が消えてから数週間〜数ヶ月後 ・細菌が血液を経由して全身に広がる ・梅毒性脱毛症はこの時期に起こる |
第3期梅毒(晩期顕症梅毒) | ・感染後数年〜数十年 ・心臓や血管、脳や神経などに深刻な障害があらわれる |
潜伏梅毒 | ・第1〜3期のいずれの症状も出ていない状態 ・検査をしなければ感染に気づかない |
梅毒性脱毛症は、第2期梅毒の時期に発症し、頭髪だけでなく以下のような箇所にも脱毛を引き起こすのが特徴です。
・脇毛
・陰毛
・眉毛
・ひげ
・まつ毛
梅毒性脱毛症は、血液検査(梅毒血清反応)や問診、視診などによって診断されます。治療する際は、ペニシリン系の抗菌薬を使用し、脱毛を改善していくのが一般的です。
抜毛症
抜毛症とは、自分の体毛を繰り返し引き抜いてしまう精神障害です。抜毛症の対象は、毛髪だけでなく、手足の毛やまつ毛、眉毛などが挙げられます。
原因は不安やストレスであり、発症すると、体毛を引き抜いたり、切ってしまったりすることがあります。
抜毛症の診断基準は以下のとおりです。
・毛髪を抜く行為があり、結果的に脱毛が生じている
・抜毛を減らす、またはやめることを繰り返し試みている
・その行為のために苦痛もしくは機能障害を経験している
治療法としては、抗不安薬や抗うつ薬、睡眠導入剤の投与や行動療法などが挙げられます。
AGA治療を再開するタイミングで知っておくべきこと

AGA治療を再開した場合でも、効果には個人差があり、期待される結果が得られないこともあります。
ただし、再度AGA治療に取り組もうとしている方は、以下の注意事項を知っておきましょう。
以前と同じ効果が得られる保証はない
AGA治療を再開することで再度薄毛の改善が目指せるようになるものの、以前と同等の効果が得られるとは限りません。
長期間治療を中止していると、ホルモンバランスや頭皮環境が変わっている可能性があるからです。
以前効果が得られた治療薬を使用し、同じ投与量を維持したとしても同様の結果が得られないこともあるでしょう。
薄毛改善の効果が見込めない場合は、医師に相談のうえ薬の種類を変えたり、治療法を変更したりする必要があります。
あらためて医師による診察や指導が必要になることがある
AGA治療を中断すると、再開するまでの間に頭皮環境やホルモンバランスが変わる可能性があります。
AGA治療を受ける際は、現在の頭皮やホルモンバランスの状況を踏まえる必要があるため、血液検査や頭皮状況のチェックが必要です。
また、治療の安全性を確保するために、過去の副作用や体調の変化などの確認も求められます。
AGA治療を再開する際は自己判断で始めず、必ず専門の医師の意見を仰ぎ、適切なアプローチを進めていきましょう。
再び初期脱毛が起こる場合がある
AGA治療開始時に起こりうる初期脱毛は、治療再開後も生じる可能性があります。
とくに治療を中断した期間が長かった場合、薄毛が進行し、休止期の髪の割合が増えているケースがあります。
この場合、AGA治療薬の作用によって髪の毛が一斉に成長期に移行し、初期脱毛が起こることもあるでしょう。
AGA治療を再開する際は「初期脱毛は過去に起きたから再発することはない」と思い込まず、再び発症するリスクを十分に理解しておくことが大切です。
治療を再開したとしても完治には至らない
AGA治療を再開することで再び発毛を促進したり、進行を遅らせたりすることは可能ですが、完治には至りません。
そのため、治療を再開したあとも薄毛の症状と長く付き合っていくことが大切です。治療する際は、費用や期間、投薬による体への影響などを慎重に検討する必要があります。
AGA治療薬の使用を再開する際の注意事項

AGA治療薬を中断してから再開するまでの間、頭皮環境や薄毛の進行状況が変わる可能性があります。
そのため、再開する前に医療機関で医師の診察や検査を受け、問題ないことを確認してから再度治療を始めましょう。
また、治療薬に関する以下の注意事項を押さえておくことをおすすめします。
AGA治療薬の禁忌を押さえておく
AGA治療薬は、誰でも使用できるわけではなく、特定の方には処方されません。以下に該当する方は使用できないことを知っておきましょう。
フィナステリドの禁忌
フィナステリドの禁忌は以下のとおりです。
・妊婦
・授乳中の女性
・妊娠している可能性がある女性
・フィナステリドの成分に対し過敏症の既往歴がある方
上記に該当する方は、フィナステリドを服用できません。
デュタステリドの禁忌
デュタステリドの禁忌は以下のとおりです。
・女性
・小児など
・重度の肝機能障害のある患者
・デュタステリドの成分及び他の5α還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴がある方
上記に該当する方は、デュタステリドを服用できません。
ミノキシジルタブレットの禁忌
ミノキシジルタブレットの禁忌は以下のとおりです。
・高齢の方
・未成年の方
・心疾患のある方
・妊娠中・授乳中の方
・高血圧・低血圧の方
・循環器系に持病のある方
・腎臓や肝臓に重度の異常がある方
上記に該当する方は、ミノキシジルタブレットを服用できません。
ミノキシジル外用薬の禁忌
ミノキシジル外用薬の禁忌は以下のとおりです。
・ミノキシジル外用薬またはミノキシジル外用薬の成分によってアレルギー症状を起こしたことがある方
・未成年者(20歳未満)
・壮年性脱毛症以外の脱毛症(円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛など)の方、原因のわからない脱毛症の方
・急激に脱毛したり、髪がまだらに抜けたりしている方
上記に該当する方は、ミノキシジル外用薬を使用できません。
特定の背景を有する患者に関する注意事項を押さえておく
AGA治療薬には「特定の背景を持つ患者に関する注意事項」があります。特定の方が使用すると、副作用が起こる可能性があるため、使用前に必ず押さえておきましょう。
フィナステリドの注意事項
フィナステリドの特定の背景を有する患者に関する注意事項は以下のとおりです。
特定の背景を有する患者に関する注意 | 概要 |
---|---|
うつ病、うつ状態またはその既往歴、自殺念慮もしくは自殺企図の既往歴を有する患者 | フィナステリドとの因果関係は明らかではないが、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されている。 |
肝機能障害のある患者 | フィナステリドは主に肝臓で代謝される。肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。 |
妊婦 | 妊婦または妊娠している可能性がある女性に投与してはならない。 |
授乳婦 | フィナステリドが乳汁中に移行するかが不明のため、授乳婦を含む女性には投与してはならない。 |
小児など | 小児などを対象とした臨床試験は実施していないため、子どもに投与してはならない。 |
高齢者 | 前立腺肥大症患者を対象にした臨床試験(フィナステリド5mg)では、高齢者と非高齢者において副作用の発現割合に明らかな差は認められていないが、高齢者における有効性は確立していない。一般的に高齢者では生理機能が低下しているので注意すること。 |
デュタステリドの注意事項
デュタステリドの特定の背景を有する患者に関する注意事項は以下のとおりです。
特定の背景を有する患者に関する注意 | 概要 |
---|---|
重度の肝機能障害がある患者 | デュタステリドは主に肝臓で代謝され、血中濃度が上昇するおそれがあるため、投与してはならない。 |
肝機能障害のある患者(重度の肝機能障害のある患者を除く) | 肝機能障害のある患者に投与した場合の薬物動態は検討されていない。 |
妊婦 | ラット及びウサギにデュタステリドを経口投与した結果、雄胎児の外生殖器の雌性化がみられた。また、血中ジヒドロテストステロンが低下し、男子胎児の外生殖器の発達を阻害する可能性が示唆されたため、妊婦を含む女性には投与してはならない。 |
授乳婦 | デュタステリドが乳汁中に移行するかが不明のため、授乳婦を含む女性には投与してはならない。 |
小児など | 小児などを対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していないため、子どもに投与してはならない。 |
CYP3A4阻害作用を有する薬剤(リトナビルなど)を服用している方 | CYP3A4阻害作用を有する薬剤を併用すると、デュタステリドの血中濃度が上昇し、代謝が阻害される可能性があるため、併用してはならない。 |
ミノキシジルタブレットの注意事項
ミノキシジルタブレットには血管拡張作用があり、血圧低下や心拍数の増加が想定されます。
血圧値が高く、降圧剤を服用している方の場合、血圧を下げる作用が過剰に出てしまい、頭痛や動悸、めまいなどの副作用が起こることもあります。使用前に必ず医師へ相談し、併用してはいけない薬を確認しておきましょう。
ミノキシジルタブレットは、厚生労働省に認可された薬剤ではなく、添付文書がありません。
使用する前に、医師から服用方法や使用上の注意事項などの説明を聞き、正しく服用できるように準備しておくことが大切です。
ミノキシジル外用薬の注意事項
特定の背景を有する患者に関する注意 | 概要 |
---|---|
今までに薬や化粧品などでアレルギー症状を起こしたことがある方 | たとえば、発赤や発疹、かぶれやかゆみなどを起こしたことがある方は副作用が起こる可能性がある。 |
高血圧の方、低血圧の方 | ミノキシジル外用薬が血圧に影響を及ぼす可能性がある。 |
心臓または腎臓に障害がある方 | ミノキシジル外用薬が心臓や腎臓に影響を及ぼす可能性がある。 |
むくみがある方 | むくみを増強させる可能性がある。 |
家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症患者がいない方 | 壮年性脱毛症の発症には遺伝的要因が大きいと考えられている。 |
高齢者(65歳以上) | 一般的に高齢者では好ましくない症状が起こりやすい。 |
甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)のある方 | 甲状腺疾患による脱毛の可能性がある。 |
AGA治療をやめないほうがいい人の特徴

AGA治療を途中でやめてしまうと、それまで費やした時間や費用が無駄になってしまう可能性があります。以下の特徴に当てはまる方は、治療の継続を検討してみてください。
初期脱毛が起きている人
AGA治療薬を使用し始めると、一時的に抜け毛の量が増える初期脱毛が起こることがあります。
なかにはAGA治療薬の効果がないと感じ、薬の使用を中止する方がいますが、心配する必要はありません。
初期脱毛は、医薬品の効果があらわれている証拠であり、数ヶ月経過すると治まるからです。
AGA治療薬を使用し始めてから抜け毛が増えたとしても、焦らず治療を進めましょう。
服用し始めて間もない人
AGA治療薬を服用し始めてから間もない人は、治療を継続する余地があります。最低でも以下の期間までは使用を継続しましょう。内服薬:最低6ヶ月間
外用薬:最低4ヶ月間
定期的に通院し、医師の指示を仰ぎながら治療を進めてください。
治療薬の変更を検討している人
治療薬の変更を検討している場合であっても、自己判断で治療を中止しないようにしましょう。
まずは医師に相談し、薬の効果や副作用などの状況を伝えてください。そのうえで、必要に応じて他の薬への変更を検討してください。
AGA治療をやめること以外に選べる選択肢

AGA治療によって副作用が出たり、薬の効果が見込めなかったりしたとしても、諦める必要はありません。
以下の方法を選ぶと、治療が継続できることもあります。AGA治療をやめようと感じている方は参考にしてみてください。
減薬や種類の変更によって現状維持に努める
AGA治療では、薬の量を減らしたり、薬の種類を変更したりして頭皮の状態を維持する方法もあります。
薬の投与量や種類を変えると、体にかかる負担や経済的な負担を減らすことも可能です。なるべく負担を抑えたい方は、一度医師に相談してみましょう。
他の治療法に変更する
AGA治療の手段は、薬の投与だけではありません。治療薬では効果が得られない場合は、医師に相談のうえ、以下の方法も検討してみてください。
毛髪再生治療
毛髪再生治療は、幹細胞医療の先端技術を活用し、毛髪の自然な成長メカニズムに直接作用します。また、毛包内の毛母細胞を活性化させ、本来の発毛の働きを取り戻すことを目的としています。
毛髪再生治療では、幹細胞培養上清液を活用し、休眠状態である毛母細胞に新しい活力を与えることが可能です。
幹細胞上清液には、細胞の増殖を促進する成長因子(グロースファクター)や細胞間の情報伝達を担うサイトカインが含まれています。
これらの成分が毛包内に作用することで期待できる効果は、以下のとおりです。
・毛母細胞の活性化
・毛包内の血流改善
・髪質の改善(ハリ・コシの向上)
・毛髪における成長サイクルの正常化
※これらは、毛髪の健康維持に関与する可能性がある成分が含まれると言われていますが、個人差があります。
一方で、治療に伴うリスク・副作用としては、施術部位の軽度な発赤・腫れ、免疫反応による炎症が挙げられます。
植毛治療
植毛治療とは、髪の毛が残っている後頭部や側頭部から健康な毛包を採取し、薄毛が気になる部分に移植する治療法です。
植毛の種類には、人工毛植毛と自毛植毛の2種類があります。人工毛植毛は、自毛植毛に比べて施術費用が安く、お好みの本数を好きな場所に植毛できます。
一方で、植えられた髪は伸びることがなく、定期的なメンテナンスが必要になるのがデメリットです。
自毛植毛は、髪の質感が地毛となじむため、自然な見た目が取り戻しやすくなります。また、移植した髪は薄毛になりにくく、半永久的な効果が期待できます。
一方で、他の薄毛治療法に比べて費用が高く、薄毛の進行状況によっては自毛植毛できないケースがあるのがデメリットです。
植毛治療は薄毛の原因がAGAであり、長期での費用の目処が立っている方や、十分な量の健康な毛包がある方に向いています。
メソセラピー
メソセラピーとは、頭皮に対して直接薬剤や栄養成分を注入し、髪の成長を促進して薄毛の進行を防止する治療法です。
メソセラピーで使用される成分は、以下のとおりです。
・ヒアルロン酸:頭皮を保湿し、髪の健康を維持する
・ビタミン・ミネラル:髪の健康を維持する
・成長因子:髪の再生や毛母細胞の成長をサポートする
・ミノキシジル:血行を促進し、毛母細胞を活性化させ、髪の成長を促す
・フィナステリド:ジヒドロテストステロンの生成を抑え、薄毛の進行を遅らせる
※これらは、毛髪の健康維持に関与する可能性がある成分が含まれると言われていますが、個人差があります。
メソセラピーを継続すると、髪の密度や質感が改善され、3〜6ヶ月程度で新しい髪の毛の成長が期待できます。
とくにAGAの初期段階で治療を開始すると、効果があらわれやすくなると考えられています。
メソセラピーの施術を定期的に受けることで、薄毛の進行が抑えられ、健康な髪をキープしやすくなるでしょう。
なお、治療を検討する場合は、以下の副作用を把握しておくことが大切です。
・頭痛やめまい
・頭皮の腫れや赤み
・注射部位の痛み
・アレルギー反応
年代別|AGA治療の中止を検討する際の考え方

AGA治療の中止を検討する場合、年代によって考慮すべきポイントが異なります。ライフイベントやキャリア形成などを踏まえ、適切なスタンスで治療と向き合いましょう。
20代・30代|将来のリスクを考慮する
20代や30代の場合、結婚や子育て、住宅購入や転職など、さまざまなライフイベントが発生する可能性があります。
AGA治療を早い段階で中断してしまうと、薄毛の進行リスクが高まり、日々の生活に支障が出てしまう場合があります。
場合によっては薄毛による印象の変化によって、人間関係に影響を与えることもあるでしょう。
治療の中止を検討する際は、薄毛が悪化する可能性を踏まえ、医師としっかり話し合うことが大切です。
40代・50代|健康状態を考慮する
40代や50代以降になると、糖尿病や高血圧といった生活習慣病のリスクが高まります。
また、AGA治療薬には副作用が想定されているため、健康面を考慮し、医師と相談しながら治療の中止を検討してください。
治療を継続する場合は、医師の指示のもと投与量の調整や薬の変更を検討し、健康面とのバランスをとっていくことが重要です。
60代以上|薄毛への許容度を考慮する
60代を迎えると、薄毛に対する許容度が高まり、加齢に伴う変化として受け入れる方が増える傾向にあります。
薄毛を自然な加齢変化として許容できる場合、医師に相談のうえ、治療の中止を検討することも可能です。
また、60代以上の方の場合、40代や50代に比べてより健康管理が重要視され始めます。
薄毛治療を継続する場合は、身体的な負担を考慮し、適切な方法を選択しましょう。
AGA治療の継続・中止・再開に関するよくある質問

AGA治療の継続や中止、再開を検討する方のよくある質問とその回答は以下のとおりです。
AGA治療を中止するのに適したタイミングはいつでしょうか?
AGA治療を中止するタイミングとしては、以下が挙げられます。
AGA治療を中止するタイミング | 概要 |
---|---|
期待する効果が十分得られた | 満足のいく結果が得られれば治療を継続する必要性が薄れるため、治療の中止を検討する余地が出てくる。ただし、AGA治療を突発的にやめると再び薄毛が進行するリスクがあるため、治療の中止を検討する際は医師と相談しながら徐々に減薬することが大切。 |
1年以上治療を継続しても変化がなかった | 1年以上治療を継続しても抜け毛の減少や発毛効果がみられない場合は、現在の治療法が合っていない可能性があるため、医師に相談のうえ、治療の中止を検討する。 |
頭皮にトラブルが生じた | AGA治療薬の副作用の影響で頭皮にかぶれやかゆみ、炎症などが起こった場合、無理に治療を続けると頭皮環境が悪化する可能性がある。頭皮にトラブルが生じた場合は、医師に相談のうえ、治療薬の中止を検討する。 |
肝機能の値が異常値だった | 肝機能の数値が異常値の場合、AGA治療薬の使用が難しくなる可能性がある。 |
治療費の支払いが負担になってきた | AGA治療薬で月にかかる費用は3,000〜15,000円程度。AGAの進行状況によっては、年間で数十万円以上のコストがかかることもある。AGA治療費が経済的な負担になっている場合は、医師に相談のうえ治療の中止を検討する。長期投与プランへの移行を医師と相談することも可能。 |
夫婦で妊活を検討し始めた | ごくまれではあるが、フィナステリドやデュタステリドの副作用には、性欲減退や勃起不全、射精障害などが想定される。これらの副作用が生じた場合、子作りに影響が出る可能性があるため、AGA治療を中止したほうが望ましい。 |
薄毛を許容できるようになった | 薄毛の状態で人前に出ても気にならなくなった場合、AGA治療を続ける必要がなくなる。 |
AGA治療を中断後にまた再開できますか?
可能です。ただし、再開する際は以下の内容を踏まえ、医師と相談しながら治療を続けることをおすすめします。
AGA治療を再開する際に知っておくべきこと | 概要 |
---|---|
以前と同じ効果が得られる保証はない | AGA治療を再開することで再度薄毛の改善が目指せるようになる。しかし、長期間治療を中止していると、ホルモンバランスや頭皮環境が変わる場合があるため、以前と同等の効果が得られるとは限らない。そのため、場合によっては、治療法や薬の種類の変更が必要になるケースがある。 |
医師による診察や指導が必要になることがある | AGA治療を中断すると、再開するまでの間に頭皮環境やホルモンバランスが変わっている可能性があるため、再度診察や検査を受ける必要がある。また、あわせて過去起きた副作用や体調の変化などの確認も求められる。 |
再び初期脱毛が起こる場合がある | 治療を中断した期間が長かった場合、薄毛が進行し、休止期の髪の割合が増えているケースがある。この場合、AGA治療薬の作用により、髪の毛が一斉に成長期に移行し、初期脱毛が起こることもある。 |
治療を再開したとしても完治には至らない | AGA治療を再開することで再び発毛を促進したり、進行を遅らせたりすることは可能だが、完治には至らない。そのため、治療を再開したあとも薄毛の症状と長く付き合っていくことが求められる。 |
AGA治療は一生続けるべきですか?
AGAの治療を一生続けるかどうかは、個人の生活状況や薄毛の状態によって変わります。治療を長いスパンで継続することで症状が安定し、以降はメンテナンス程度の治療で済むこともあるでしょう。
ただし、AGA治療は治療費用がかかるため、経済的な負担が発生します。また、副作用が起こると身体的な負担もかかるため、人によっては途中で治療をやめるケースもあります。
AGA治療を一生続けるべきかどうか悩む場合は、自身のライフスタイルや価値観、経済的な状況などを踏まえ、医師に相談しましょう。
AGA治療を一度やめて再開しても以前のような効果が期待できますか?
AGA治療を一度中断し、再開した場合、以前と同様の結果が得られるとは限りません。治療を中断している期間に頭皮環境や毛包の状態が変化し、薬の効果が十分に発揮されない可能性があるからです。
治療再開時には、医師による診察を受け、現在の頭皮環境や症状を踏まえたうえで適切な治療計画を立てることが大切です。
AGA治療薬の服用をやめたらどのくらいで元に戻りますか?
フィナステリドが含まれるプロペシア錠1mgを1年間投与後にプラセボ投与に変更した試験によると、プラセボ投与後1年で毛髪数が元の状態に戻ることが確認されています。
AGA治療薬の効果を持続させるためには、継続的な使用が必要です。
AGA治療をやめると再び薄毛になるのはなぜですか?
治療を中断すると、外用薬による発毛効果や、内服薬によるジヒドロテストステロンの生成抑制作用が失われます。
その結果、ヘアサイクルが乱れ、薄毛が進行する可能性があります。自己判断で治療を中断せず、医師へ相談のうえ、適切な対応を心がけてください。
自己都合で治療の間隔を空けても問題ないですか?
自己判断で治療の間隔を空けると、薬の効果が弱まり、期待した効果が得られない場合があります。
また、副作用のリスクが高まり、健康を損なう可能性もあります。治療方針を変更したい場合や、治療の中止を検討する場合は、必ず医師に相談しましょう。
AGA治療をやめたあとに髪が自然回復することはありますか?
AGA治療をやめたあとに自然回復するケースは極めてまれです。多くの場合、治療を中止すると、薄毛が再び進行します。
AGAの改善を目指す場合は、医療機関で適切な治療を受けましょう。
AGA治療薬を飲み忘れると効果はなくなりますか?
1回の飲み忘れ程度ですぐに効果がなくなることはありませんが、継続的に服用しない場合、薬の効果はなくなります。
また、治療を中断する期間が空くほど薄毛が進行するリスクがあるため、AGAの改善を目指す場合は服用を習慣づけましょう。
AGA治療をやめる人にはどのような特徴がありますか?
AGA治療をやめる人の例としては、以下が挙げられます。
・経済的に負担が大きくなった人
・治療を継続するうえで健康面に不安が生じた人
・治療薬を使用しても効果が実感できない人
・治療効果を実感できるようになった人
・薄毛を許容できるようになった人
治療の中止を検討する際は、自己判断ではなく、医師の判断のもと進めましょう。
AGA治療薬の減薬は可能ですか?
AGA治療薬の減薬は可能ですが、投与量を減らす前に、リスクを抑える必要があります。
フィナステリドやデュタステリドの場合、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を抑える薬であるため、減薬すると薄毛が進行する可能性があります。
また、ミノキシジルタブレットやミノキシジル外用薬の場合、発毛効果を促進する薬であるため、減薬すると発毛が実感できなくなることもあるでしょう。
減薬を検討する場合は、上記のリスクを踏まえ、医師の判断のもと薬の量を調整してください。
AGA治療薬の減薬はどのタイミングで検討したらいいですか?
減薬できるタイミングは、髪の毛が十分に生え揃ってきたと判断できる段階です。
とはいえ、髪の毛が十分に生えてきたからといって自己判断で減薬するのは危険です。薬の量を減らしたい場合は、必ず医師に相談してください。
AGA治療をいつまで続けるか悩んだときはどうしたらいいですか?
AGA治療は、薄毛に該当する方全員が続けるべきものではありません。自身にとって頭髪の価値をそれほど感じない場合は、無理に治療を続けなくてもいいでしょう。
また、身体的負担や経済的負担がかかる場合も同様です。
自身の価値観と照らし合わせたときに、薄毛を許容できる場合は、治療の中止を検討してみてください。
AGA治療薬の使用をやめたあとにできる薄毛対策はありますか?
自宅で実践できる対策としては、以下が推奨されます。
自宅で実践できるAGA対策 | 概要 |
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栄養バランスに配慮された食生活を心がける | 髪の成長に必要なビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素を積極的に摂取する。 【AGA予防におすすめの栄養素とおすすめの食材】 <タンパク質> 肉、青魚、卵、大豆、チーズ、牛乳など <ビタミン> 野菜、フルーツ、レバー、うなぎなど <ミネラル> 納豆、小魚、ナッツ、海藻など <亜鉛> 牡蠣、レバー、ほうれん草など亜鉛>ミネラル>ビタミン>タンパク質> |
ストレスを発散させる | ストレスがたまると、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、血管が収縮する。その結果、髪の成長に必要な栄養素が行き届きにくくなるため、ストレス対策が重要。 自宅では、リラックスできる時間や趣味に没頭できる時間を作るのが望ましい。 |
定期的に運動する | 運動不足が続くと、血行不良やホルモンバランスの乱れが起き、薄毛のリスクが高まる。そのため、定期的な運動習慣を身につけることが重要。 ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を週3回程度続けるのが望ましい。 |
喫煙をしない | 喫煙を続けると、たばこに含まれるニコチンが血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させる。その結果、AGAのリスクが高まるため、喫煙者は禁煙するのが望ましい。 |
過度な飲酒をしない | 過度な飲酒が続くと、髪の毛の発育に必要なケラチンの生成が妨げられるため、AGAのリスクが高まる。 飲酒の習慣がある場合は、以下の目安を踏まえて過度に飲みすぎないことが大切。 【アルコール摂取量の目安】 ビール:中瓶1本500ml 清酒:1合180ml ウイスキー・ブランデー:ダブル60ml 焼酎:1合180ml ワイン:1杯120ml |
睡眠環境を整える | 睡眠不足が続くと、髪の毛の成長に必要な成長ホルモンが分泌されにくくなり、頭皮の血流が悪化する可能性がある。その結果、AGAのリスクが高まるため、睡眠環境を整えるのが望ましい。 就寝前のテレビやスマホを控えたり、寝室の温度を適温(18〜22℃)に調整したりといった工夫が求められる。 |
正しいヘアケアを徹底する | ヘアケアの方法を誤ると頭皮の血流が悪くなり、髪の毛の成長に必要な栄養が行き届かなくなり、AGAのリスクが高まる。 シャンプー1日1回を基本とし、髪を洗う際は指の腹を使いながら優しく洗うことが大切。コンディショナーを使用する場合は、頭皮につけないよう注意する。 シャンプーする際には、頭皮全体に円を描くように優しく揉み込むようにマッサージするのが望ましい。 |
AGA治療薬以外の治療方法はありますか?
クリニックによっては、以下の治療方法が受けられる場合があります。AGA治療薬以外の治療法を検討したい場合は参考にしてみてください。
AGA治療薬以外の治療方法 | 概要 |
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植毛治療 | 植毛治療とは、髪の毛が残っている側頭部や後頭部から健康な毛包を採取し、薄毛が気になる部分に移植する治療法。 植毛の種類には、人工毛植毛と自毛植毛の2種類がある。 植毛治療は薄毛の原因がAGAであり、十分な量の健康な毛包がある方や、長期での費用の目処が立っている方に向いている。 |
毛髪再生治療 | 毛髪再生治療とは、幹細胞医療の先端技術を活用し、毛髪の自然な成長メカニズムに直接作用する治療法。 ※毛髪の健康維持に関与する可能性があると言われていますが、個人差があります。 |
メソセラピー | メソセラピーとは頭皮に対して直接的に栄養成分や薬剤を注入し、髪の成長を促して薄毛の進行を防ぐ治療法。 ※毛髪の健康維持に関与する可能性があると言われていますが、個人差があります。 |
AGA治療の再開が遅れるとどうなるのでしょうか?
AGAは進行性の脱毛症であり、放置すると症状が悪化し、薄毛の改善が目指しにくくなります。
また、AGAの進行が進むと複数の薬を組み合わせたり、外科的な治療法を選んだりする必要が発生するため、経済的な負担も増えます。
一方で、AGA治療が早い段階で再開できると薄毛の改善が期待しやすくなるため、薄毛が気になる方は、可能な限り早く医療機関を受診しておきましょう。
AGA治療を再開後も必ず効果が得られますか?
AGA治療の効果には個人差があります。そのため、必ず全員に期待される効果が出るわけではありません。
また、AGAの進行度や個人の体質によっても、結果は異なります。とはいえ、AGAが重症化する前に治療を再開できれば、効果が出やすくなります。
薄毛が気になる方は、一度医療機関でカウンセリングを受け、治療を再開しましょう。
AGA治療をやめる際は必ず医師に相談することが大切
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AGA治療を途中でやめると、少しずつ体から有効成分がなくなります。そのため、抜け毛が増加したり、発毛効果が減ったりする可能性があります。
自己判断で安易に治療をやめてしまうと、治療前の状態に戻るリスクがあるため、治療の中断を検討する方は必ず医師に相談してください。
AGA治療は、必ずしも一生続けなければならないものではありません。以下に該当する場合、治療をやめるという選択肢を選ぶ方もいます。
AGA治療を中止するタイミング | 概要 |
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期待する効果が十分得られた | 満足のいく結果が得られれば治療を継続する必要性が薄れるため、治療の中止を検討する余地が出てくる。ただし、AGA治療を突発的にやめると再び薄毛が進行するリスクがあるため、治療の中止を検討する際は医師と相談しながら徐々に減薬することが大切。 |
1年以上治療を継続しても変化がなかった | 1年以上治療を継続しても抜け毛の減少や発毛効果がみられない場合は、現在の治療法が合っていない可能性があるため、医師に相談のうえ、治療の中止を検討する。 |
頭皮にトラブルが生じた | AGA治療薬の副作用の影響で頭皮にかぶれやかゆみ、炎症などが起こった場合、無理に治療を続けると頭皮環境が悪化する可能性がある。頭皮にトラブルが生じた場合は、医師に相談のうえ、治療薬の中止を検討する。 |
肝機能の値が異常値だった | 肝機能の数値が異常値の場合、AGA治療薬の使用が難しくなる可能性がある。 |
治療費の支払いが負担になってきた | AGA治療薬で月にかかる費用は3,000〜15,000円程度。AGAの進行状況によっては、年間で数十万円以上のコストがかかることもある。AGA治療費が経済的な負担になっている場合は、医師に相談のうえ治療の中止を検討する。 |
夫婦で妊活を検討し始めた | ごくまれではあるが、フィナステリドやデュタステリドの副作用には、性欲減退や勃起不全、射精障害などが想定される。これらの副作用が生じた場合、子作りに影響が出る可能性があるため、AGA治療を中止したほうが望ましい。 |
薄毛を許容できるようになった | 薄毛の状態で人前に出ても気にならなくなった場合、AGA治療を続ける必要がなくなる。 |
一方で、以下に当てはまる場合、治療をやめなくてもいいケースがあります。
・治療を始めてから間もない
・初期脱毛が起きているだけ
・生活習慣の乱れや食生活の乱れがある
・正しい用法・用量が守れていない
・医療機関から処方された薬を使用していない
・AGAが深く進行している場合
場合によっては、治療を継続したり、生活習慣や食生活を正したりすることでAGAの治療がスムーズになることもあるでしょう。
一方で、AGA治療薬の用法・用量が誤っていたり、個人輸入品を使用したりしている場合、期待する効果が得られない可能性があります。
上記に該当する場合は、正しい用法・用量を守り、医療機関から処方された薬を使用することで薄毛の改善につながることもあります。
なかなか治療効果が得られないからといって治療を諦めるのではなく、医師に相談のうえ、長期的なスパンで取り組むことが大切です。
AGA治療薬を使用したからといって、必ず薄毛の改善につながるわけではありません。医師の指導のもとで治療を継続することで、薄毛の進行抑制が期待される場合もあります。
薄毛を改善し、理想の生活を手に入れるためにも、AGA治療に対して前向きに取り組んでいきましょう。
AGAのことで不安なことやわからないことがあれば、専門の医師に聞いて下さい。
ミノキシジルタブレットの未承認医薬品等に関する注意事項
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ミノキシジルタブレットにおける未承認医薬品等に関する注意事項は以下のとおりです。
未承認医薬品等
本治療で使用されるミノキシジルタブレットは、国内で医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の薬です。
入手経路等
この治療で使用される医薬品は、薬機法に基づき医師の判断により個人輸入しております。この医薬品は医師の判断と管理下で処方されるものであり、利用者自身の個人輸入などによる使用は健康被害のリスクがあります。
国内の承認医薬品等の有無
国内において承認されている同効の医薬品はありません。
諸外国における安全性等に係る情報
長期的な安全性は評価されておらず、重大な副作用などが懸念されます。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対応外となります。