logo

ミノキシジルタブレット(内服薬)の効果とは?服用方法や副作用を解説します

kv

薄毛に悩む男性のなかには、ミノキシジルタブレットの効果について詳しく知りたい方がいるのではないでしょうか。

また、ミノキシジル外用薬との違いや薬の副作用、注意事項について知識を深めたい方もいるでしょう。

本記事では、ミノキシジルタブレットの効果や服用方法、副作用などについて解説します。発毛効果を実感するためにミノキシジルタブレットの服用を検討している方は、参考にしてみてください。

目次

  1. ミノキシジルタブレットとは

  2. ミノキシジルタブレットの効果

    1. ミノキシジルの作用とヘアサイクル
    2. ミノキシジルタブレットの臨床成績
    3. ミノキシジルタブレットの効果が出るまでの期間
    4. ミノキシジルタブレット2.5mg・5mg・10mgにおける効果の違い
    5. フィナステリドとミノキシジルタブレットにおける効果の違い
    6. デュタステリドとミノキシジルタブレットにおける効果の違い
    7. フィンペシアとミノキシジルタブレットにおける効果の違い
  3. ミノキシジルタブレットを服用しても効果がないと感じる理由

    1. 用法・用量が適切でない
    2. 初期脱毛によって効果がないと思い込んでいる
    3. 生活習慣が乱れている
    4. 薄毛の原因がAGA以外の脱毛症である
    5. 服用を始めて間もない
    6. ミノキシジルタブレットが正規品ではない
    7. AGAの進行速度が早すぎる
  4. ミノキシジルタブレットを服用しても効果がないと感じた場合の対処法

    1. 6ヶ月以上服用してみる
    2. 生活習慣を整える
    3. 他のAGA治療薬と併用してみる
    4. インターネットで購入した個人輸入品を服用しない
    5. AGA専門の医師に相談する
  5. ミノキシジルタブレットとミノキシジル外用薬との違い

  6. ミノキシジルタブレットの服用方法

    1. ミノキシジルタブレットの服用期間について
    2. ミノキシジルタブレットを飲み忘れてしまった場合について
  7. ミノキシジルタブレットの注意事項

    1. 併用できない薬を把握しておく
    2. 過剰に服用しない
    3. 服用前のアルコール摂取を控える
  8. ミノキシジルタブレットの禁忌

  9. ミノキシジルタブレットの副作用

    1. 初期脱毛
    2. 動悸・息切れ
    3. むくみ
    4. 多毛症
    5. 肝機能障害
  10. ミノキシジルタブレットに関するよくある質問

    1. ミノキシジルタブレットは女性にも効果がありますか
    2. ミノキシジルタブレットの効果はいつから出ますか?
    3. ミノキシジルタブレットと組み合わせできない薬はありますか?
    4. ミノキシジルタブレット5mgと10mgはどっちが効果的ですか?
    5. ミノキシジルタブレットに危険性があるといわれるのはなぜですか?
    6. ミノキシジルタブレットを割ることで服用量を調整してもよいですか?
    7. ミノキシジルタブレットを服用すると初期脱毛が起こりますか?
    8. ミノキシジルタブレットの服用を途中でやめるとどうなりますか?
    9. ミノキシジルタブレットは通販で購入できますか?
    10. ミノキシジルタブレットはいつ飲むのが正解ですか?
    11. ミノキシジルタブレットの服用を続けるためのコツはありますか?
    12. ミノキシジルタブレットの飲み方はどのようになっていますか?
    13. ミノキシジルタブレットは保険適用されますか?
    14. ミノキシジルタブレットを服用しても効果がないのはなぜですか?
    15. ミノキシジルタブレットは他のAGA治療薬と併用できますか?
    16. フィナステリドとミノキシジルタブレットにおける効果の違いはなんですか?
    17. デュタステリドとミノキシジルタブレットにおける効果の違いはなんですか?
    18. フィンペシアとミノキシジルタブレットにおける効果の違いはなんですか?
    19. ミノキシジルタブレットとノキシジルの違いはなんですか?
    20. ミノキシジルタブレットを服用すると体毛が濃くなりますか?
    21. ミノキシジルタブレットの添付文書はありますか?
    22. ミノキシジルタブレットにおける用量のおすすめはありますか?
    23. ミノキシジルタブレットには偽物があるのですか?
    24. ミノキシジルタブレットとミノキシジル外用薬との違いはなんですか?
    25. ミノキシジルタブレットが処方されるケースにはどのようなものがありますか?
    26. ミノキシジルタブレットはガイドラインでどのような評価になっていますか?
  11. ミノキシジルタブレットを正しく服用して発毛効果を実感しよう

  12. ミノキシジルを主成分とする経口薬Loniten(ロニテン)の添付文書について

    1. 警告内容
    2. 臨床薬理学
      1. 一般的な薬理学特性
      2. 血圧と標的臓器への影響
      3. 吸収と代謝
      4. 動物の心臓病変
  13. ミノキシジルタブレットの未承認医薬品等に関する注意事項

    1. 警告内容
    2. 入手経路等
    3. 国内の承認医薬品等の有無
    4. 諸外国における安全性等に係る情報
    5. 医薬品副作用被害救済制度について

ミノキシジルタブレットとは

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットとは、AGA治療薬として用いられる内服薬です。

ミノキシジルタブレットに含まれるミノキシジルは、もともと高血圧治療薬として開発されました。

一方で副作用として多毛がみられ、発毛効果が期待できるようになったため、現在は薄毛治療薬として活用されています。

ミノキシジルタブレットは、AGA治療薬として日本国内・海外ともに認可されていませんが、医師による処方は認められています。

商品名ミノキシジルタブレット
効果・効能血管を拡張し、血行を促進させ、髪の毛の成長や発毛を促す。
服用方法AGAの進行状況によって1日1回の服用、もしくは1日2回朝晩の服用が必要。
服用時の注意点ミノキシジルタブレットを飲み忘れてしまった場合は、次のタイミングまで待ってから服用すること。ただし、飲み忘れた分を一度に服用することは避ける。
副作用初期脱毛、動悸・息切れ、むくみ、多毛症、肝機能障害など。
禁忌未成年の方、高齢の方、高血圧・低血圧の方、心疾患のある方、循環器系に持病のある方、腎臓や肝臓に重度の異常がある方、妊娠中・授乳中の方。
注意事項ミノキシジルタブレットを服用する際は、併用できない薬を把握し、用法・用量を守る。
お問い合わせ先ミノキシジルタブレットを処方したクリニック。


ミノキシジルタブレット(内服薬)の効果

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットに含まれる有効成分のミノキシジルは、血管を拡張し、血行を促進する作用が期待できます。

血流が良くなると、発毛に関与する毛乳頭細胞まで栄養が行き渡り、髪の毛の成長や発毛が促されます。

とくにミノキシジルタブレットは錠剤を直接体内に取り込むため、外用薬に比べて効果があらわれやすく、発毛を促すのに効果的です。


ミノキシジルの作用とヘアサイクル

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットに含まれるミノキシジルには、ヘアサイクルを正常化する作用が期待できます。

ヘアサイクルとは、髪が生えてから抜け落ち、再び生えるまでの一連のサイクルです。ヘアサイクルは、以下の流れで進みます。
・成長期:2〜6年間
・退行期:2〜3週間
・休止期:3〜4ヶ月

ミノキシジルに期待される効果は以下のとおりです。

休止期から初期成長期への移行促進効果初期成長期から後期成長期への移行促進及び維持効果
毛髪新しい髪の毛の発毛を促す。毛髪の成長を促進させる
毛包(毛を生成する組織)休止期の毛包に作用し、活性化させる。小さくなった毛包を大きく深く成長させる。

ミノキシジルタブレットの臨床成績

24〜59歳のAGAタイプⅢ頭頂部〜Ⅴの男性30名を対象に経口ミノキシジル5mgを1日1回投与し、24週間治療しました。

その結果、総毛髪数が12周目で26本、24周目で35本が有意に増加したことが報告されています。

また、頭頂部の写真評価では、患者の43%が優れた改善を示し、前頭部でも有意な反応が示されています。


ミノキシジルタブレットの効果が出るまでの期間

ミノキシジルタブレットを含むAGA治療薬として用いられる薬には即効性がありません。個人差がありますが、6ヶ月程度で効果が実感できます。

そのため、6ヶ月を目安に治療を始めましょう。なお、6ヶ月以上治療を続けているにも関わらず効果が得られない場合は、医師への相談が必要です。

また、頭髪以外の脱毛が起こっている場合や脱毛状態が悪化している場合も同様に医療機関の受診が求められます。


ミノキシジルタブレット2.5mg・5mg・10mgにおける効果の違い

ミノキシジルタブレットは、用量が多いほど発毛効果が期待できると考えられています。

一方で、用量が上がるにつれて副作用の発生率も高まるとされているため、ミノキシジルタブレットを服用する際には医師に相談のうえ処方してもらいましょう。


フィナステリドとミノキシジルタブレットにおける効果の違い

ミノキシジルタブレットに含まれるミノキシジルは、血管を拡張し、血行を促進する作用があるため、発毛効果が期待できます。

一方で、フィナステリドはAGAの原因となる5α還元酵素2型(額の生え際や頭頂部に存在)を阻害し、AGAの進行を遅延させます。

それぞれを併用することで発毛を促進しながら薄毛の進行を抑えられるため、AGAの改善が可能です。


デュタステリドとミノキシジルタブレットにおける効果の違い

デュタステリドを服用すると、AGAの原因となる5α還元酵素2型に加え、5α還元酵素1型(側頭部と後頭部に存在)を阻害し、抜け毛や薄毛を防止することが可能です。

一方でミノキシジルタブレットに含まれるミノキシジルには、毛細血管を拡張し、頭皮の血流を良くすることで栄養供給を促進し、毛根を活性化させる働きがあります。

それぞれを併用することでより効果的に薄毛の進行を食い止め、発毛を促進し、AGAの改善が期待できます。


フィンペシアとミノキシジルタブレットにおける効果の違い

フィンペシアに含まれるフィナステリドには、AGAの原因となる5α還元酵素2型を阻害し、AGAの進行を遅延させる効果が見込めます。

そのため、発毛の促進効果が期待できるミノキシジルタブレットと併用することで、より効果的にAGAの改善へつなげることが可能です。


ミノキシジルタブレット(内服薬)を服用しても効果がないと感じる理由

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットは、毛細血管を拡張し、頭皮の血流を良くすることで毛根を活性化させる働きが期待できます。しかし、以下の条件に当てはまる場合、効果がないと感じるケースがあります。

ミノキシジルタブレットを服用しても効果を感じない方は、以下に該当していないかを確認しましょう。


用法・用量が適切でない

ミノキシジルタブレットを服用する場合、正しい用法・用量が守れていないと、AGAの改善効果が期待できません。また、場合によっては副作用が起こり、健康を損なうリスクもあります。

とくに「たくさん服用するほど発毛効果が高まる」と勘違いし、自己判断で服用回数や用量を増やしてしまうと、健康被害が出る可能性があります。

ミノキシジルタブレットを服用後も効果がみられない場合は、用法・用量が正しいかどうかを確認しましょう。


初期脱毛によって効果がないと思い込んでいる

ミノキシジルタブレットを服用すると、初期脱毛によって一時的に抜け毛が増えることがあります。

そのため、効果がないと勘違いしてしまい、ミノキシジルタブレットの服用を途中でやめてしまう方がいます。

初期脱毛は、髪の成長サイクルが休止期から成長期に移行する際に古い毛が抜け落ちる現象です。数ヶ月経過すれば症状は治まるため、心配する必要はありません。

ミノキシジルタブレットを服用中に初期脱毛が気になる方は、自己判断で服用を中止する前に、医師に相談してください。


生活習慣が乱れている

栄養バランスが偏った食生活や過度な飲酒・喫煙を続けていると、髪の毛に必要な栄養が行き渡らなくなります。

また、頭皮が十分にケアできていないとフケや皮脂が毛穴に詰まり、有効成分の浸透が妨げられます。

さらに、生活習慣が乱れると自律神経が整いにくくなり、育毛サイクルにも悪影響が出るでしょう。

その結果、ミノキシジルタブレットの効果が十分に発揮されなくなり、発毛効果が実感できなくなる可能性があります。


薄毛の原因がAGA以外の脱毛症である

ミノキシジルタブレットは、薄毛の改善効果が期待できる薬ですが、AGA以外の脱毛症には効きません。

たとえば、栄養不足から生じる脱毛やストレスによる毛周期の乱れ、円形脱毛症などの場合はそれぞれに適した治療法が必要です。

ミノキシジルタブレットを服用しても効果が出ない場合は、AGA以外の原因が考えられるため、専門の医師に相談する必要があります。


服用を始めて間もない

ミノキシジルタブレットを服用後、効果が実感できるまでには6ヶ月程度の期間が必要です。

6ヶ月が経過していないにも関わらず効果が得られないと悩んでいる方は、そのまま継続して服用を続ける必要があるかもしれません。

途中でミノキシジルタブレットの服用をやめてしまうと、発毛効果が得られなくなってしまいます。

医師に相談のうえ、特別な副作用や異変などがない場合は、服用を継続しましょう。


ミノキシジルタブレットが正規品ではない

インターネットを利用し、個人輸入で入手したミノキシジルタブレットの場合、偽造品の可能性があります。

偽造品の場合、ミノキシジルが全く含まれていないことがあるため、期待した効果が得られません。

また保管状態が悪く、有害な添加物が含まれていることがあり、健康被害が出るリスクもあります。

個人輸入品を使用している場合は、速やかに服用を中止し、医療機関でミノキシジルタブレットを処方してもらいましょう。


AGAの進行速度が早すぎる

AGAの進行がミノキシジルの発毛効果を上回る場合、薄毛の改善が期待できないことがあります

このような場合、フィナステリドやデュタステリドなどを含むAGA治療薬の併用が必要になるケースがあります。

ミノキシジルタブレットを服用し、6ヶ月が経過しているにも関わらず発毛効果がみられない場合は、医師に相談しましょう。

医師の診察を受けることで、より良い治療法の選択につながり、AGAの改善が見込めるようになります。


ミノキシジルタブレット(内服薬)を服用しても効果がないと感じた場合の対処法

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットを服用したにも関わらず、期待した効果が得られない場合は、以下の対処法を実践してみましょう。


6ヶ月以上服用してみる

一般的にAGA治療は、数ヶ月間続きます。また、AGAは進行性の脱毛症であり、治療の開始が遅れるほど効果を実感するまでに時間を要します。

ミノキシジルタブレットを服用する際は、最低6ヶ月間服用し続けましょう。服用する際は、医師に相談のうえ、適切な用法・用量を守ることが大切です。

また、服用後に起こりうる副作用についても理解を深めておきましょう。


生活習慣を整える

ミノキシジルタブレットの発毛効果を引き出すためには、生活習慣を改善し、頭皮環境を整えることが大切です。

フケやかゆみなどが気になる場合は、頭皮環境が悪くなっている可能性があります。そのため、自分に合うシャンプーを使用し、頭皮を清潔に保つ必要があります。また、頭皮が乾燥している場合は、しっかりと保湿することも重要です。

上記以外にも、発毛や髪の成長に必要なミネラルやビタミン、タンパク質などを摂取したり、睡眠時間を十分に確保したりすることも求められます。


他のAGA治療薬と併用してみる

ミノキシジルタブレットは発毛効果が期待できますが、フィナステリドやデュタステリドのような抜け毛や薄毛の防止効果がありません。

ミノキシジルに加えてフィナステリドもしくはデュタステリドを併用すると、相乗効果が生まれ、薄毛改善の効果が期待できます。

ミノキシジルタブレットを服用してもAGAが改善できない場合は、医師に相談のうえ、他のAGA治療薬と併用してみることをおすすめします。


インターネットで購入した個人輸入品を服用しない

インターネットで購入した個人輸入品の場合、有効成分が少なかったり、有害な添加物が含まれていたりします。

そのため、期待した効果が得られないケースや、重篤な健康被害につながる可能性もあります。

個人輸入品を服用している方は、速やかに医療機関を受診し、医師の診断のもと正規品を処方してもらいましょう。


AGA専門の医師に相談する

生活環境や頭皮の状態、治療期間や服用方法などに問題がないにも関わらず発毛効果が得られない場合、AGA以外の脱毛症になっている可能性があります。

この場合、ミノキシジルタブレットの服用だけでは治療が困難になります。そのため、医師の診察を受け、適切な治療法を選び直すことが重要です。

ミノキシジルタブレットを服用後も効果が実感できない場合は、医療機関の受診を検討しましょう。


ミノキシジルタブレット(内服薬)とミノキシジル外用薬との違い

1.タイトル入ります

ミノキシジルのAGA治療薬として用いられる薬には、ミノキシジルタブレットとミノキシジル外用薬の2種類があります。それぞれの違いは以下のとおりです。


ミノキシジルタブレットミノキシジル外用薬
投与方法タブレットを服用する頭皮に塗布する
体への影響全身に影響が及ぶ局所的に影響が及ぶ
副作用むくみや動悸といった全身の症状が出るかゆみやかぶれといった頭皮の症状が出る
厚生労働省の認可未承認承認済み
効果の強さ比較的強い比較的弱い
日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の推奨度D(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)A(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める)
市販の有無なしあり

ミノキシジル外用薬は、頭皮に塗布することで発毛効果が期待できます。一方で、ミノキシジルタブレットは経口摂取によりミノキシジルが体内に直接取り込まれるため、外用薬に比べて高い効果が見込めます。

ミノキシジルタブレットは効果が高い反面、むくみや動悸といった全身に影響する副作用のある内服薬です。

一方で、ミノキシジル外用薬は局所的な影響にとどまり、頭皮のかゆみやかぶれといった症状が出ることがあります。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、内服使用でのミノキシジルは未承認であることもあり、内服使用でのミノキシジルは未承認であることもあり、ミノキシジルの内服の推奨度はDであり、内服をおこなうべきではないとされています。また、厚生労働省の認可も下りていません。

しかし、国内未承認ではあるものの、医療機関から処方されたミノキシジルタブレットを服用することは違法ではありません。医師の判断によって適切に服用を続ければ薄毛の改善が目指せると考えられています。

一方で、ミノキシジル外用薬の推奨度はAであり、外用をおこなうよう強く勧められているのが現状です。

厚生労働省の認可は下りており、医師による処方に加え、薬局などでも入手できるほど国内でも広く活用されています。


ミノキシジルタブレット(内服薬)の服用方法

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットの服用方法については、処方を受けたクリニックの指示に従う必要があります。

AGAの進行状況によって1日1回の服用、もしくは1日2回朝晩の服用が必要です。さまざまなケースがあるため、必ず医師に相談のうえ、正しい用法・用量のもと服用しましょう。

服用時は、水またはぬるま湯で錠剤をお飲みください。


ミノキシジルタブレットの服用期間について

ミノキシジルタブレットを服用後、6ヶ月程度で効果が実感できます。

そのため、最低でも6ヶ月を目安に治療を継続しましょう。なお、6ヶ月以上治療を続けているにも関わらず効果が得られない場合は、医師への相談が必要です。

また、脱毛状態が悪化している場合や頭髪以外の脱毛が起こっている場合も医療機関の受診が求められます。


ミノキシジルタブレットを飲み忘れてしまった場合について

ミノキシジルタブレットを飲み忘れてしまった場合は、次のタイミングまで待ってから服用してください。ただし、飲み忘れた分を一度に服用することは避けましょう。

服用期間中に体調の変化を感じた場合は、自己判断で服用を継続せず早めに医師に相談してください。


ミノキシジルタブレット(内服薬)の注意事項

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットに関する主な注意事項は以下のとおりです。服用前に把握しておきましょう。


併用できない薬を把握しておく

ミノキシジルタブレットには血管拡張作用があり、心拍数の増加や血圧の低下が起こる場合があります。

血圧が高く、降圧剤を服用している方の場合、血圧を下げる作用が強く出てしまい、めまいや頭痛、動悸などの副作用が起こるケースがあります。

このように、ミノキシジルタブレットには併用できない薬があるため、服用前に必ず医師に確認してください。


過剰に服用しない

ミノキシジルタブレットは、ミノキシジル外用薬に比べて全身に作用するため、副作用のリスクも高いとされています。

とくに用法・用量を守らず過剰に服用すると、副作用のリスクが高まるため、服用する際は医師から指示された用量を必ず守りましょう。


服用前のアルコール摂取を控える

アルコールには血管拡張作用があるため、服用前に摂取するとミノキシジルタブレットと相互に作用し、血圧が変動したりむくみが出たりすることがあります。

そのため、ミノキシジルタブレットを服用する前にはアルコールを摂取しないようにしましょう。


ミノキシジルタブレット(内服薬)の禁忌

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットの禁忌は以下のとおりです。

・未成年の方
・高齢の方
・高血圧・低血圧の方
・心疾患のある方
・循環器系に持病のある方
・腎臓や肝臓に重度の異常がある方
・妊娠中・授乳中の方

上記に該当する方は、ミノキシジルタブレットを服用できません。


ミノキシジルタブレット(内服薬)の副作用

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットを服用すると、以下の副作用が起こる可能性があります。該当する症状がある場合は、速やかに医師または薬剤師に相談してください。


初期脱毛

初期脱毛とは、髪の成長サイクルが休止期から成長期に移行する際に古い毛が抜け落ちる現象です。

AGA治療時にあらわれやすい症状であり、服用後1〜3ヶ月程度で抜け毛が増え始めます。

しかし初期脱毛はミノキシジルの効果が出ている証拠であり、一時的な症状であるため、心配する必要はありません。

抜け毛の量が多くて気になる方は、医師に相談してください。


動悸・息切れ

ミノキシジルタブレットは、循環器系に働きかけるため、動悸や息切れが起こる場合があります。

過去に薬を服用して症状が出た経験がある方は、医師に相談のうえ服用してください。


むくみ

ミノキシジルタブレットの血圧を下げる作用と血管拡張機能によって、心血管に影響が生じ、むくみが起こる場合があります。


多毛症

ミノキシジルの発毛効果により、気になる薄毛部分だけでなく、全身の体毛が濃くなる多毛症が起こる可能性があります。

症状が気になる方は、医師に相談のうえ、服用量を減らしてみてください。


肝機能障害

ミノキシジルタブレットを服用後は肝臓で分解され、負担がかかるため、肝炎や肝硬変といった肝機能障害をお持ちの方は服用前に医師へ相談してください。



 

ミノキシジルタブレット(内服薬)に関するよくある質問

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットに関するよくある質問とその回答は以下のとおりです。これからミノキシジルタブレットの服用を検討している方は参考にしてみてください。


ミノキシジルタブレットは女性にも効果がありますか?

ミノキシジルタブレットは女性の薄毛には効果がないとされています。

また、胎児の成長に悪影響が出る可能性があるため、妊娠中の方や授乳中の方は服用できません。


ミノキシジルタブレットの効果はいつから出ますか?

個人差がありますが、6ヶ月程度で効果が実感できるとされています。

そのため、6ヶ月を目安に治療を始めましょう。なお、6ヶ月以上治療を続けているにも関わらず効果が得られない場合は、医師への相談が必要です。


ミノキシジルタブレットと組み合わせできない薬はありますか?

降圧剤を服用している方の場合、血圧を下げる作用が強く出てしまい、めまいや頭痛、動悸などの副作用が起こるケースがあるため、併用できません。


ミノキシジルタブレット5mgと10mgはどっちが効果的ですか?

一般的に用量が多いほど効果が強く出る可能性がありますが、その分副作用が強まる場合があります。

どちらのほうが適しているか、医師に相談のうえ服用してください。


ミノキシジルタブレットに危険性があるといわれるのはなぜですか?

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」において、ミノキシジルの内服の推奨度はDであり、内服をおこなうべきではないとされているからです。

また、国内外を含め、AGA治療薬として承認されている国が存在しないことも理由のひとつです。

とはいえ、医療機関から処方されたミノキシジルタブレットを服用することは違法ではありません。

また、医師の判断によって適切に服用を続ければ薄毛の改善が目指せると考えられています。


ミノキシジルタブレットを割ることで服用量を調整してもよいですか?

可能ですが、自己判断で割らず、あくまで医師に相談したうえで調整してください。


ミノキシジルタブレットを服用すると初期脱毛が起こりますか?

起こる可能性があります。ただし初期脱毛はミノキシジルの効果が出ている証拠であり、一時的な症状であるため、心配する必要はありません。

抜け毛の量が気になる方は、医師に相談してください。


ミノキシジルタブレットの服用を途中でやめるとどうなりますか?

ミノキシジルタブレットを服用し、発毛効果が得られたとしても、服用を途中でやめると再び薄毛が進行する可能性があります。

ミノキシジルタブレットは、服用後6ヶ月程度で効果が実感できると考えられています。そのため、6ヶ月経過するまでは途中で止めないようにしましょう。

6ヶ月以上服用してもAGAの改善がみられない場合は、医師に相談してください。


ミノキシジルタブレットは通販で購入できますか?

可能です。ただし通販サイトの場合、偽造薬や品質が不明な海外製品を服用してしまい、健康被害が出るリスクがあります。

そのため、ミノキシジルタブレットを服用する際は、必ず医療機関で処方されたものを使用しましょう。


ミノキシジルタブレットはいつ飲むのが正解ですか?

自身の生活パターンや副作用のリスクを踏まえ、医師と相談しながら決めることをおすすめします。

なお、朝・夜に服用するメリット・デメリットは以下のとおりです。

服用タイミングメリットデメリット
起床後すぐに飲むことで習慣化しやすい。日中に副作用が出る可能性がある。
就寝前のルーティンに組み込みやすい。副作用によって睡眠が妨げられる可能性がある。


ミノキシジルタブレットの服用を続けるためのコツはありますか?

ミノキシジルタブレットの服用を続けるために有効なのが、生活習慣に組み込むことです。

たとえば、毎朝起きたタイミングでコップ一杯の水と一緒に飲んだり、夜は歯磨きのあとに飲んだりして日々の習慣と関連づけることをおすすめします。

また、毎日服用する時間を決め、スマートフォンのアラームでリマインドしたり、薬を目につく場所に保管したりするのも有効です。


ミノキシジルタブレットの飲み方はどのようになっていますか?

服用時は、水またはぬるま湯で錠剤をお飲みください。

ミノキシジルタブレットの服用回数については、処方を受けたクリニックの指示に従う必要があります。

AGAの進行状況によって1日1回の服用、もしくは1日2回朝晩の服用が必要です。さまざまなケースがあるため、必ず医師に相談のうえ服用してください。


ミノキシジルタブレットは保険適用されますか?

ミノキシジルタブレットは保険適用外です。基本的にAGA治療は自由診療となり、全額自己負担となっています。そのため、ミノキシジルタブレット以外のAGA治療薬も保険は適用されません。


ミノキシジルタブレットを服用しても効果がないのはなぜですか?

以下のいずれかに当てはまっている場合、ミノキシジルタブレットを服用しても効果が得られない可能性があります。

該当しているものがないか確認してみてください。

ミノキシジルタブレットを服用しても効果がないときに考えられる原因概要対処法
用法・用量が適切でないミノキシジルタブレットを服用する場合、正しい用法・用量が守れていないと、AGAの改善効果が期待できない。また、場合によっては副作用が起こり、健康を損なうリスクもある。

自己判断で服用回数や用量を増やしてしまうと、健康被害が出る可能性がある。
服用方法が正しいかを今一度確認する。
初期脱毛によって効果がないと思い込んでいるミノキシジルタブレットを服用すると、初期脱毛によって一時的に抜け毛が増えることがある。

そのため、効果がないと勘違いしてしまい、ミノキシジルタブレットの服用を途中でやめてしまう方がいる。
服用して6ヶ月以内の場合は、医師に相談のうえ継続して様子を見る。
生活習慣が乱れている下記に該当している場合、AGAの改善効果が期待できないケースがある。

・栄養バランスに配慮した食事がとれていない
・頭皮に合わないシャンプーを使用している
・過度な飲酒・喫煙の習慣がある
・睡眠不足や過度なストレスが続いている
日々の食事において、発毛や髪の成長に必要なミネラルやタンパク質、ビタミンなどを積極的に摂取する。

頭皮に合うシャンプーを使用したり、過度の飲酒・喫煙をしていたりする場合はそれぞれを控える。

睡眠不足や過度なストレスが続いている場合は、睡眠時間やストレス発散につながる趣味の時間を確保する。
薄毛の原因がAGA以外の脱毛症であるミノキシジルタブレットは、薄毛の改善効果が期待できる薬であり、AGA以外の脱毛症には効かない。

とくに栄養不足から生じる脱毛やストレスによる毛周期の乱れ、円形脱毛症などの場合はそれぞれに適した治療法が必要。
ミノキシジルタブレットを服用しても効果が出ない場合は、AGA以外の原因が考えられるため、専門の医師に相談する必要がある。
ミノキシジルタブレットが正規品ではないインターネットを利用して個人輸入で入手したミノキシジルタブレットの場合、偽造品の可能性がある。偽造品を服用すると、期待した効果が得られないだけでなく、健康被害が出るリスクもある。個人輸入品を使用している場合は、速やかに服用を中止し、医療機関で正規品を処方してもらう。
AGAの進行速度が早すぎるAGAの進行がミノキシジルの発毛効果を上回る場合、薄毛の改善が期待できないことがある。医師に相談のうえ、フィナステリドやデュタステリドなどを含むAGA治療薬を併用する。


ミノキシジルタブレットは他のAGA治療薬と併用できますか?

可能です。医師に相談のうえ、フィナステリドやデュタステリドなどを含むAGA治療薬を併用することで、より効果が得られる場合があります。


フィナステリドとミノキシジルタブレットにおける効果の違いはなんですか?

ミノキシジルタブレットに含まれるミノキシジルには血管拡張作用があり、血行が促進されるため、発毛効果が期待できます。

一方で、フィナステリドはAGAの原因となる5α還元酵素2型を阻害し、AGAの進行を遅延させる効果が見込めます。

それぞれを併用することで発毛を促進しながら薄毛の進行を抑制できるため、AGAの改善が可能です。


デュタステリドとミノキシジルタブレットにおける効果の違いはなんですか?

デュタステリドを服用すると、AGAの原因となる5α還元酵素2型に加え、5α還元酵素1型を阻害し、抜け毛や薄毛の防止が可能です。

一方でミノキシジルタブレットに含まれるミノキシジルには、毛細血管を拡張し、頭皮の血流を良くすることで栄養供給を促し、毛根を活性化させる働きがあります。

それぞれを併用することで効果的に薄毛の進行を食い止め、発毛が促進され、AGAの改善が可能です。


フィンペシアとミノキシジルタブレットにおける効果の違いはなんですか?

フィンペシアに含まれるフィナステリドには、AGAの原因となる5α還元酵素2型を阻害し、AGAの進行を遅延させる効果が期待できます。

そのため、発毛の促進効果が期待できるミノキシジルタブレットと併用することで、より効果的にAGAの改善へつなげることが可能です。


ミノキシジルタブレットとノキシジルの違いはなんですか?

「ノキシジル」とは、タイのT.O.CHEMICALSが製造している有効成分ミノキシジルを配合した内服用の発毛薬です。

どちらも同じ内服薬であり、薄毛や抜け毛に対する発毛、育毛効果について違いはありません。


ミノキシジルタブレットを服用すると体毛が濃くなりますか?

ミノキシジルの発毛効果により、全身の体毛が濃くなる多毛症が起こることがあります。

症状が気になる方は、医師に相談のうえ、服用量を減らしてみてください。


ミノキシジルタブレットの添付文書はありますか?

ミノキシジルタブレットは、厚生労働省に認可された薬剤ではないため、添付文書がありません。

FDAにて降圧剤として認可を得ている、ミノキシジルを主成分とする経口薬Lonitenの添付文書はありますが、AGA治療薬としては認められていません。


ミノキシジルタブレットにおける用量のおすすめはありますか?

ミノキシジルタブレットを投与すべき量は、AGAの進行状況や頭皮の状態などによって変わります。

医師の診察を受け、適切な量を服用しましょう。


ミノキシジルタブレットには偽物があるのですか?

インターネットを経由して個人輸入品を購入する場合、ミノキシジルタブレットの偽物が紛れている可能性があります。

偽物を服用すると、期待した効果が得られないだけでなく、予期せぬ副作用が起こるリスクがあります。

そのため、ミノキシジルタブレットを服用する際は、必ず医療機関で処方された製品を使用しましょう。


ミノキシジルタブレットとミノキシジル外用薬との違いはなんですか?

ミノキシジルのAGA治療薬として用いられる薬には、ミノキシジルタブレットとミノキシジル外用薬の2種類があります。それぞれの違いは以下のとおりです。

ミノキシジルタブレットミノキシジル外用薬
投与方法タブレットを服用する頭皮に塗布する
体への影響全身に影響が及ぶ局所的に影響が及ぶ
副作用むくみや動悸といった全身の症状が出るかゆみやかぶれといった頭皮の症状が出る
厚生労働省の認可未承認承認済み
効果の強さ比較的強い比較的弱い
日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」の推奨度D(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)A(ミノキシジルの外用をおこなうよう強く勧める)
市販の有無なしあり


ミノキシジルタブレット(内服薬)が処方されるケースにはどのようなものがありますか?

以下の場合、ミノキシジルタブレットが処方される場合があります。

・これまで適切にミノキシジル外用薬を使用していたが反応が乏しい
・ミノキシジル外用薬は続かないが、内服薬であれば続けやすい
・価格面を考慮してミノキシジルタブレットを服用したい

ミノキシジルタブレットは、有効成分が血流を介して毛根に直接届くため、ミノキシジル外用薬より高い効果が得られると考えられています。

ただし、ミノキシジルタブレットはミノキシジル外用薬より副作用が発生するリスクが高いのが難点です。

服用を検討する際は必ず医師に相談し、適切な診断と指導を受けたうえで開始することが重要です。


ミノキシジルタブレットはガイドラインでどのような評価になっていますか?

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、推奨度D(ミノキシジルの内服をおこなうべきではない)と評価されています。

また、ガイドラインでは「ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる」と記載されています。

しかし、ミノキシジルタブレットは国内未承認ではあるものの、医療機関から処方されたミノキシジルタブレットを服用すること自体は違法ではありません。

医師の判断によって適切に服用を続ければ薄毛の改善が目指せると考えられています。

ミノキシジル外用薬でなかなか効果が出ない方や内服薬のほうが続けやすい方、費用面の兼ね合いでミノキシジルタブレットを服用したい方は、医師へ相談したうえで服用を検討してみてください。


ミノキシジルタブレット(内服薬)を正しく服用して発毛効果を実感しよう

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットは血管を拡張し、血行を促進させ、髪の毛の成長や発毛を促す効果が期待できる薬です。

服用する際は、AGAの進行状況によって1日1回の服用、もしくは1日2回朝晩の服用が必要です。

また、服用時に起こりうる以下の副作用や服用に関する注意事項、禁忌を踏まえて正しく使用してください。

副作用初期脱毛、動悸・息切れ、むくみ、多毛症、肝機能障害など。
禁忌未成年の方、高齢の方、高血圧・低血圧の方、心疾患のある方、循環器系に持病のある方、腎臓や肝臓に重度の異常がある方、妊娠中・授乳中の方。
注意事項ミノキシジルタブレットを服用する際は、併用できない薬を把握し、用法・用量を守る。

ミノキシジルタブレットは、インターネットを経由して購入できます。しかし、購入品には偽造品や粗悪品が紛れているケースがあり、期待した効果が得られない可能性があります。

また、重篤な健康被害につながるリスクもあるため、ミノキシジルタブレットの服用を検討する際は医療機関で処方された正規品を使用することが大切です。

ミノキシジルタブレットを6ヶ月以上服用し続けても期待した発毛効果が得られない場合は、医師に相談してください。

場合によっては、フィナステリドやデュタステリドなどを含むAGA治療薬を併用することで、効果が実感できるケースもあります。

ミノキシジルタブレットを服用する際は医師の指示に従い、注意事項や副作用などを把握したうえで用法・用量を守りましょう。


ミノキシジルを主成分とする経口薬Loniten(ロニテン)の添付文書について

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットは未承認薬のため、添付文書が存在しません。

ロニテンはミノキシジルタブレットと同じ成分が含まれており、FDA(Food and Drug Administration:アメリカ食品医薬品局)で降圧剤として認可されている経口薬です。

ロニテンの添付文書に記載されている注意事項は以下のとおりです。

警告内容

ロニテン錠には強力な降圧剤であるミノキシジルが含まれており、重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

心嚢液貯留を引き起こし、場合によっては心タンポナーデへと進行する可能性があり、狭心症が悪化することもあります。

ロニテンを服用する際は、利尿薬と他の2種類の降圧剤の最大治療用量で十分な効果が得られない高血圧患者にのみ使用してください。

実験動物において、ミノキシジルは数種類の心筋病変やその他の有害な心臓への影響を引き起こしました。

ロニテンは厳重な監視下で投与する必要があり、通常は頻脈及び心筋負荷の増大を防ぐため、治療量のβ遮断薬を併用する必要があります。

また、重篤な体液貯留を防ぐため、通常はヘンレ係蹄上行脚に作用する利尿薬の併用が求められます。

悪性高血圧症の患者及び既にグアネチジンを服用している患者の場合、ロニテンを初めて投与する際には入院し、急激な血圧低下や起立性低血圧を避けるためのモニタリングが必要です。


臨床薬理学

経口薬Lonitenの臨床薬理学として挙げられている内容は以下の4つです。


一般的な薬理学特性

ミノキシジルは、経口で効果のある直接作用型末梢血管拡張薬であり、末梢血管抵抗の低下によって、収縮期血圧や拡張期血圧の上昇を抑えることが可能です。

動物では、全身の血管床における微小循環血流が増強または維持されます。人間では、前腕及び腎臓の血管抵抗が低下し、前腕の血流は増加しますが、腎臓の血流及び糸球体濾過率は維持されます。

ミノキシジルは末梢血管拡張を引き起こすため、いくつかの予測可能な反応が出ます。

末梢細動脈抵抗の低下とそれに伴う血圧低下は、交感神経系、迷走神経抑制、そして腎臓恒常性維持機構を誘導します。

これにはレニン分泌の増加も含まれ、心拍数と心拍出量の増加、そして塩分と水分の貯留につながります。

副作用は通常、利尿薬とβ遮断薬、あるいは他の交感神経抑制薬の併用によって最小限に抑えることが可能です。

ミノキシジルは血管運動反射を阻害しないため、起立性低血圧を引き起こしません。実験動物において、この薬剤は中枢神経系に有意な量で侵入することはなく、人間においても中枢神経系機能に影響を与えません。


血圧と標的臓器への影響

ミノキシジルによる血圧低下の程度と時間経過は、血漿中濃度と厳密には一致しません。

有効な単回経口投与後、血圧は通常30分以内に低下し始め、2〜3時間で最低値に達し、その後、約30%/日の等差線形速度で回復します。

効果持続時間は約75時間です。ミノキシジルを1日1回または2回、慢性的に投与する場合、所定の1日投与量で血圧に最大の効果が得られるまでにかかる時間は、投与量に反比例します。

1日10mgでは7日以内、20mgでは5日以内、40mgでは3日以内に最大の効果が得られたと報告されました。

ミノキシジルに対する血圧反応は、投与量の対数に直線的に相関します。この対数線形の用量反応関係の傾きは高血圧の程度に比例し、仰臥位拡張期血圧が約85mmHgのときにゼロに近づきます。

他の治療法に抵抗性のある重度の高血圧患者に対し、利尿薬やベータ遮断薬と併用してロニテン錠を使用すると通常は血圧が下がり、脳症や網膜症が改善されました。


吸収と代謝

ミノキシジルは、実験動物及び人間において、少なくとも90%が消化管から吸収されます。

薬物の血漿中濃度は、投与後1時間以内に最高値に達し、その後急速に低下します。人間における平均血漿半減期は 4.2 時間です。投与された薬物の約90%が代謝されます。

既知の代謝物は、ミノキシジル自体に比べて薬理作用がはるかに弱く、すべて主に尿中に排泄されます。


動物の心臓病変

ミノキシジルは動物において、複数の心臓病変を引き起こします。主な内容は以下のとおりです。

動物の心臓病変概要
乳頭筋/心内膜下壊死ミノキシジルの最も特徴的な病変は、ラット、犬、ミニブタ(サルは除く)でみられる左心室乳頭筋及び心内膜下領域の局所壊死が挙げられる。これらの病変は、犬及びミニブタにおいて0.5~10 mg/kg/日の用量で投与後数日以内に急速に出現する。
出血性病変犬及びミニブタにミノキシジルを急性経口投与(0.5~10 mg/kg/日)したあと、心臓の多くの部位、主に心外膜、心内膜、小冠動脈及び細動脈の壁に出血性病変がみられる。ミニブタでは病変は主に左心房に発生するが、犬では右心房に最も顕著に発生し、肉眼で確認できる出血性病変としてあらわれることがよくある。
心外膜炎ミノキシジルを2日間経口投与した犬にみられる。近年では、ミノキシジルを1日2回、90日間局所投与した犬で慢性増殖性心外膜炎が観察された。1年間の経口投与による犬の研究では、漿液血性の心膜液が認められた。
肥大及び拡張ラット、犬、サル(経口投与のみ)、ウサギ(経皮投与のみ)を用いた経口及び局所投与試験では、心臓肥大や拡張が認められた。サルにおいては、利尿薬がこれらの影響を部分的に改善するとされている。


ミノキシジルタブレット(内服薬)の未承認医薬品等に関する注意事項

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットにおける未承認医薬品等に関する注意事項は以下のとおりです。


未承認医薬品等

本治療で使用されるミノキシジルタブレットは、国内で医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の薬です。


入手経路等

この治療で使用される医薬品は、薬機法に基づき医師の判断により個人輸入しております。


国内の承認医薬品等の有無

国内において承認されている同効の医薬品はありません。


諸外国における安全性等に係る情報

長期的な安全性は評価されておらず、重大な副作用などが懸念されます。


医薬品副作用被害救済制度について

万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対応外となります。