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AGAは発症したら終わり?発症する原因や対処方法・予防方法を解説

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薄毛や抜け毛が気になり始めた男性のなかには「AGAを発症したら終わり?」と疑問を感じる方がいるのではないでしょうか。

また、AGAを発症した場合、どのように対処したらいいか不安に思う方もいるでしょう。

本記事では、AGAの予防方法や、AGAを発症した場合の対処法について解説します。

AGAを発症したとしても不安に思う必要はありません。適切な治療を受け、対策すべきことに取り組んでいきましょう。


目次

  1. AGAは発症したら終わり?

  2. AGAを発症したら終わりと言われる理由

    1. 治療しても完治しないから
    2. 治療を放置すると悪化するから
      1. M字型
      2. O字型
      3. U字型
    3. 治療を始めても即効性がないから
    4. 治療をやめると再び薄毛に戻るから
    5. 自力で治すのは困難だから
  3. AGAが発症するまでの流れ

    1. 1.テストステロンと5α還元酵素が結合する
    2. 2.毛根のホルモン受容体がジヒドロテストステロンと結合する
    3. 3.ヘアサイクルが乱れてAGAが進行する
  4. AGAを発症する原因

    1. 遺伝
    2. 食生活の乱れ
    3. ストレス
    4. 運動不足
    5. 飲酒
    6. 喫煙
    7. 睡眠不足
    8. 誤ったヘアケア
  5. AGAを発症させないためにやるべきこと

    1. 栄養バランスを考慮した食事を心がける
    2. ストレスを発散させる
    3. 適度に運動する
    4. 過度に飲酒しない
    5. 禁煙する
    6. 十分な睡眠時間を確保する
    7. 適切なヘアケアを心がける
  6. AGAを発症している可能性がある場合にやるべきこと

    1. 1.セルフチェックしてみる
      1. 家族に薄毛の方がいないかチェック
      2. 頭皮状態をチェック
      3. 抜け毛の状況をチェック
    2. 2.AGA専門の医師に相談する
    3. 3.AGA治療を開始する
    4. 4.生活習慣を見直す
  7. AGA治療に関するよくある質問

    1. AGAは完治しますか?
    2. AGAは自力で治せるのでしょうか?
    3. AGA治療薬はどのくらい使用し続ける必要があるのですか?
    4. AGA治療のやめどきはありますか?
    5. AGA治療を途中でやめた場合はどうなりますか?
    6. AGAが急激に進行することはありますか?
    7. AGAを発症したら最終的にどうなりますか?
    8. AGAは生涯続けるべきですか?
    9. AGA治療を受ける場合はどのような順序になりますか?
    10. AGAが改善する前兆はありますか?
    11. AGA治療を始めてから後悔するポイントはなんですか?
    12. AGA治療開始後に初期脱毛が起こりましたが問題ないでしょうか?
    13. AGA治療を受けるクリニックの選び方はありますか?
    14. AGA治療を受けても効果が見込めない場合はどうしたらいいですか?
    15. AGA治療における副作用にはどのようなものがありますか?
    16. AGA治療は保険が適用されますか?
  8. AGAを発症しても諦めずに治療を継続しよう

  9. ミノキシジルタブレットの未承認医薬品等に関する注意事項

    1. 未承認医薬品等
    2. 入手経路等
    3. 国内の承認医薬品等の有無
    4. 諸外国における安全性等に係る情報
    5. 医薬品副作用被害救済制度について

AGAは発症したら終わり?

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「AGAは発症したら終わり」と言われることがありますが、適切な治療を受けることで、薄毛や抜け毛の進行が抑えられます。

また、症状の進行度合いや体質、年齢などにもよりますが、適切な治療法を選ぶことでAGAの改善も期待できます。

そのため、AGAを発症したからといって「終わり」ではありません。

とはいえ、AGAは進行性の疾患であるため、放置していると症状が悪化します。薄毛が気になる方は速やかに医療機関を受診し、専門の医師に相談してください。


AGAを発症したら終わりと言われる理由

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AGAは、適切な治療を受けることで改善が目指せる疾患です。しかし、以下の理由によって終わりと言われることがあります。


治療しても完治しないから

AGA治療を受けることで発毛を促進したり、進行を遅らせたりすることが可能ですが、完治には至りません。

そのため、薄毛の症状と長く向き合っていくことが必要です。また、治療時には、費用や時間をかけたり、投薬による体への影響を考慮したりする必要があります。


治療を放置すると悪化するから

AGAは進行性の脱毛症であるため、治療を放置すると症状が悪化し、最終的には毛髪が側頭部と後頭部だけに残ります。

AGAの進行パターンは大きく分けて以下の3つです。


M字型

M字型とは、おでこの生え際から少しずつ薄くなるパターンです。アルファベットのMの形に見えることから「M字ハゲ」と呼ばれます。

とくに生え際の髪が弱々しく軟化している場合、AGAを発症している可能性があります。放置すると、広範囲なU字型の薄毛になるリスクがあるため、早期治療が必要です。


O字型

O字型とは、頭頂部から少しずつ薄くなるパターンです。つむじ部分から薄毛になる傾向があることから「つむじハゲ」と呼ばれます。

とくに地肌に透け感が出始めた場合、O字型のAGAを発症している可能性があります。

つむじ部分の薄毛は自身では気づきにくい箇所であるため、知らない間に進行していることもあるでしょう。


U字型

U字型とは前頭部から少しずつ薄くなり、全体的におでこが後退していくパターンです。頭を上から見たときに、アルファベットのUの形に見えることから「U字型」と呼ばれています。

M字型やO字型と比べて、広範囲な薄毛が起こりやすいのが特徴です。重症化すると、前頭部と頭頂部がつながり、頭全体が薄くなります。


治療を始めても即効性がないから

AGA治療は即効性がなく、短期間では期待する効果が得られません。AGA治療薬の代表であるミノキシジル外用薬の場合、最低4ヶ月は使用し続ける必要があります。

また、内服薬であるフィナステリドやデュタステリドの場合、最低6ヶ月の服用期間が必要です。


治療をやめると再び薄毛に戻るから

AGAは進行性の疾患であるため、途中で治療をやめると症状が進行し、再び薄毛になる可能性があります。

治療効果が得られた段階で薬の種類を変更したり、薬の使用量を調整したりして薄毛ではない状態を維持していくことが必要です。


自力で治すのは困難だから

AGAの主な原因は、遺伝やホルモンが関係するため、自力で治すのは非常に困難です。

そのため、他のAGA治療薬と併用したり、他のAGA治療に切り替えたりする必要があります。

食生活や睡眠環境を改善することで進行を緩めることはできても、根本的な解決には至りません。


AGAが発症するまでの流れ

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AGAは、髪の毛の成長を妨げるジヒドロテストステロン(DHT)が生成されることで毛根組織のヘアサイクルが乱れて発症します。具体的な流れは以下のとおりです。


1.テストステロンと5α還元酵素が結合する

男性ホルモンであるテストステロンと5α還元酵素と呼ばれる酵素が結びつくことで、髪の毛の成長を阻害するジヒドロテストステロン(DHT)が生成されます。

なお、5α還元酵素は以下の2種類に分かれます。

・5α還元酵素1型:さまざまな部位の皮脂腺に存在し、頭皮の場合は側頭部と後頭部に集中している。
・5α還元酵素2型:前立腺や精巣上体、精嚢に多く存在し、頭皮の場合は前頭部と頭頂部に集中している。


2.毛根のホルモン受容体がジヒドロテストステロンと結合する

毛根の毛乳頭に存在する男性ホルモン受容体が、ジヒドロテストステロンと結合すると、毛母細胞への栄養を阻害します。また、脱毛因子である「TGF-β」を増加させ、薄毛が発症します。

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3.ヘアサイクルが乱れてAGAが進行する

ヘアサイクルとは、髪が生えてから抜け落ち、再び生えるまでの一連のサイクルです。ヘアサイクルの流れは、以下のとおりです。

・成長期:2〜6年間
・退行期:2〜3週間
・休止期:3〜4ヶ月

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ジヒドロテストステロンが生成されるとヘアサイクルが乱れてしまい、髪の毛が完全に成長せずに抜け始めます。

その結果、髪の毛が短い状態で抜けたり、毛髪が細くなったりして前頭部や頭頂部の薄毛を助長します。

「髪が排水溝に詰まりやすくなる」「枕に大量の抜け毛が落ちている」などの症状が出た場合はAGAの可能性があるでしょう。


AGAを発症する原因

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AGAを発症する方には、さまざまな原因があります。当てはまるものがないか確認しましょう。


遺伝

親族にAGAを発症している方がいる場合、薄毛が遺伝し、AGAになる可能性が高いと考えられています。

とくに母方の祖父や、母方の祖父と曽祖父の両方が薄毛の場合、高確率でAGAを発症するとされています。

薄毛かどうか不安に感じる方は、親族でAGAを発症している方がいないかを確認してみてください。

食生活の乱れ

脂肪分の多い食品や高カロリーな食材を食べすぎると、血液中のコレステロールが増加し、血流が悪化します。

血流が悪化すると髪の成長に必要なタンパク質やミネラル、ビタミンといった栄養素の補給が困難になり、髪の毛の成長が阻害されます。

また、肉などの動物性食品が中心になると男性ホルモンや皮脂の分泌を促進し、AGAの進行を助長するため、食べすぎないように心がけることが大切です。


ストレス

ストレスが蓄積されると、自律神経やホルモンバランスが乱れ、血管が収縮されます。血管が収縮すると、頭皮への血流が悪くなり、髪の成長に必要な栄養素が行き渡らなくなります。

その結果、髪の毛の成長が妨げられ、AGAが進行する原因となるでしょう。


運動不足

運動不足になると、血行不良になり、頭皮に栄養素が行き届きにくくなる可能性があります。

また、ホルモンバランスが乱れ、ジヒドロテストステロンが増加し、AGAのリスクが高まる可能性もあります。


飲酒

アルコールは「アセトアルデヒド」と呼ばれる物質に変化し、AGAの原因のひとつであるジヒドロテストステロンを増加させます。

また、アルコールを摂取すると、「メチオニン」や「システイン」と呼ばれるアミノ酸を大量に消費します。

<アミノ酸は 、髪の毛の発育に必要なタンパク質である「ケラチン」を生成するために重要な栄養素です。br>
そのため、アミノ酸が不足すると髪の毛が健康的に育たなくなり、AGAの進行を助長する可能性があります。


喫煙

喫煙をすると、たばこに含まれるニコチンが血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させます。

また、発毛に必要なミネラルやビタミンなどの栄養素を大量に消費してしまうため、毛髪に十分な栄養が行き渡らなくなり、成長の妨げになります。


睡眠不足

睡眠不足になると髪の成長に必要な成長ホルモンが分泌されにくくなり、頭皮の血流の悪化にもつながるため、AGAを助長する原因になります。

とくに成長ホルモンは22〜2時の間に分泌されると考えられており、この時間帯に良質な睡眠ができないと、脱毛や抜け毛の原因になるとされています。


誤ったヘアケア

ヘアケアの方法を誤ると、血流が悪くなり、髪の毛の成長に必要な栄養が供給されにくくなります。

たとえば、シャンプーを極端に繰り返すと、必要な皮脂まで取り除いてしまいます。その結果、足りなくなった皮脂を補うために過剰に分泌するようになり、頭皮環境が乱れることがあるでしょう。

また、過度な頭皮マッサージを続けると、摩擦が生じて髪の毛が抜け落ちる原因にもなります。


AGAを発症させないためにやるべきこと

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「AGAを発症したら終わり」と思っている方は、AGAの予防につながる以下の対策を実践してみてください。まずはひとつでもできることから始めてみましょう。


栄養バランスを考慮した食事を心がける

栄養バランスに配慮された食事を心がけると、頭皮環境が整いやすくなり、AGA予防につながります。

とくに以下の栄養素は、髪の成長を促進させるために必要です。これらの栄養素を含む食材を積極的に食べましょう。

AGA予防におすすめの栄養素栄養素が摂取できる食材
タンパク質肉、青魚、卵、大豆、チーズ、牛乳など
ビタミン野菜、フルーツ、レバー、うなぎなど
ミネラル納豆、小魚、ナッツ、海藻など
亜鉛牡蠣、レバー、ほうれん草など

一方で、脂質や糖質が多い食事は皮脂の分泌を促し、頭皮環境の悪化を招きます。そのため、インスタント食品やジャンクフード、甘いジュースやお菓子などはなるべく控えましょう。


ストレスを発散させる

ストレスの発散を心がけると、自律神経やホルモンバランスが整い、皮脂の増加や血行不良を防ぎやすくなります。

その結果、毛髪の成長に悪影響が出るのを防止し、薄毛のリスクが低減しやすくなります。

そのため、ストレスをためないよう没頭できる趣味の時間や息抜き・リラックスできる時間を確保しましょう。

また、休日に家族や友人、恋人などと時間を共有し、ストレスを発散できるようにしておくのも大切です。


適度に運動する

定期的に運動する習慣を継続すると頭皮の血流が良くなり、栄養が毛根に行き渡るため、AGA予防に効果的です。

目安として、ウォーキングやジョギング、水泳といった有酸素運動を週3回程度おこなうように心がけてください。

とはいえ、運動する時間が確保できない場合は普段の生活から階段を利用し、運動する機会を増やしてみましょう。

また、軽い体操やストレッチなども効果が期待できるため、あわせてチャレンジしてみてください。


過度に飲酒しない

過度な飲酒はAGAのリスクを高めますが、適度な量を守れば健康が維持しやすくなるとされています。

厚生労働省では、「節度ある適度な飲酒」の目安として1日平均純アルコールで約20g程度と定義しています。

お酒の種類アルコール度数純アルコール量1日の摂取目安
ビール5%20g中瓶1本500ml
清酒15%22g1合180ml
ウイスキー・ブランデー43%20gダブル60ml
焼酎35%50g1合180mll
ワイン12%12g1杯120ml

普段からお酒を飲みすぎてしまう方は、上記の目安を守りましょう。


禁煙する

禁煙をすると、たばこによる頭皮の血流悪化を防ぎやすくなり、AGAのリスクを下げられます。

禁煙するための手段としておすすめなのが、禁煙補助薬の使用です。ニコチンパッチやニコチンガムを使用することで、自力で禁煙するより3〜4倍禁煙に成功しやすくなると言われています。

上記を活用しても禁煙ができない方は、医療機関で禁煙治療を受けることをおすすめします。


十分な睡眠時間を確保する

睡眠環境を整えて睡眠の質を良くし、睡眠時間を確保すると成長ホルモンが分泌されるため、AGA予防につながります。

睡眠環境が乱れている場合は、毎日同じ時間に就寝し、起床する習慣を整えることが大切です。

就寝前にテレビやスマートフォンを注視すると、ブルーライトを浴びてしまい、睡眠の質が下がります。そのため、目安として就寝1時間前になったらテレビやスマートフォンを観るのを控えましょう。

また、寝室の温度は18〜22℃が適しているといわれています。必要に応じてエアコンや扇風機などを活用し、適温に調整することを心がけてください。

就寝時に使用する布団や枕などの寝具は、自分の体に合うものを選ぶと、より質の高い睡眠につながります。


適切なヘアケアを心がける

適切なヘアケアを心がけることで、頭皮環境が整いやすくなるため、AGA対策に効果的です。

髪を洗う頻度として、1日1回のシャンプーを基本としましょう。シャンプーをする際は髪をしっかり濡らし、手のひらで泡立てた状態で指の腹を使いながら頭皮を優しく洗ってください。

コンディショナーを使用する際は、髪の中間から毛先に塗り、頭皮につけないように意識することが大切です。

また、健康的な髪の成長を促すためにも、定期的に頭皮マッサージをすることをおすすめします。

マッサージをする際は、指の腹を使いながら、頭皮全体に円を描くよう優しく揉みましょう。


AGAを発症している可能性がある場合にやるべきこと

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抜け毛や脱毛が気になり「AGAを発症しているかも?」と思い始めた場合は、以下の手順で対処しましょう。


1.セルフチェックしてみる

AGA治療を受けるうえで重要なのは、薄毛のリスクや自身の頭皮の状況を把握することです。薄毛が気になる方は、以下のセルフチェック方法を試してみてください。


家族に薄毛の方がいないかチェック

家族にAGAを発症している方がいる場合、自身も薄毛になる可能性が高くなります。

とくに母方の祖父や、母方の祖父・曽祖父ともに薄毛になっている場合、高確率でAGAを発症するとされています。

薄毛のリスクを感じる方は、家族内で薄毛の方がいないかを振り返ってみましょう。


頭皮状態をチェック

頭頂部やつむじ部分が薄くなっていたり、前頭部の生え際が後退したりすると、AGAを発症している可能性があります。

そのため、前頭部や頭頂部を中心に頭皮の状態をチェックし「ヘアラインが後退していないか」「髪の分け目が広がっていないか」を確認してみてください。

また、頭皮に赤みが出ている場合もAGAのリスクが疑われます。手鏡を使用しながら、頭皮の色もチェックしておきましょう。


抜け毛の状況をチェック

一日の抜け毛の本数は一般的に50〜100本程度とされていますが、それ以上の抜け毛がある場合は、AGAのリスクがあります。

とくに枕に抜け毛が極端に落ちていたり、お風呂場の排水溝に毛がたまっていたりする場合は、AGAが進行している可能性があります。

薄毛が気になる方は、とくに就寝時や入浴時の抜け毛の状況を細かくチェックしてください。


2.AGA専門の医師に相談する

セルフチェックをした結果、薄毛の可能性がある場合は速やかに医療機関を受診し、AGA専門の医師のカウンセリングを受けましょう。

仕事が忙しくて医療機関を受診する時間が取れない方や、周りに受診していることを知られたくない方は、AGAのオンライン診療を受けることをおすすめします。

AGAは進行性の病気であるため、放置するほど症状が悪化します。手遅れになる前にAGA専門の医師へ相談しましょう。


3.AGA治療を開始する

AGA治療が必要と判断された場合は、医師の指示に従い、適切な治療を受けましょう。

AGA治療薬を使用する場合、内服薬や外用薬のどちらか、もしくは両方を併用する方法があります。

AGA治療薬特徴
フィナステリド(内服薬)・毛母細胞の働きを抑え、髪の毛の成長を妨げるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害する
・とくに額の生え際や頭頂部に存在する5α還元酵素2型を阻害し、薄毛の進行を防ぐ効果が期待できる
デュタステリド(内服薬)・毛母細胞の働きを抑え、髪の毛の成長を妨げるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する5α還元酵素を阻害する
・2型の5α還元酵素に加え、側頭部と後頭部に存在する5α還元酵素1型を阻害するため、フィナステリドよりも広範囲の薄毛に対する予防効果が期待できる
ミノキシジルタブレット(内服薬)・毛細血管が拡張して頭皮の血流が良くなり、栄養供給が促され、毛根の活性化につながる
・経口摂取によりミノキシジルが体内に直接取り込まれるため、外用薬に比べて高い発毛効果が期待できる。
ミノキシジル(外用薬)・毛包を活性化させ、ヘアサイクルにおける休止期から成長期への移行を促進し、発毛を促す
・厚生労働省に認可されており、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」における推奨度はA(ミノキシジル外用をおこなうよう強く勧める)


4.生活習慣を見直す

AGA治療を始めたら、生活習慣を見直し、必要に応じて改善することが大切です。

過度な飲酒・喫煙や栄養バランスが偏った食生活を続けていると、髪の毛に必要な栄養が行き渡らなくなります。また、自律神経が整いにくくなり、発毛・育毛サイクルにも悪影響が出るでしょう。

さらに、頭皮ケアが十分にできていないとフケや皮脂が毛穴に詰まり、頭皮環境が悪化してAGAの進行を助長します。

その結果、AGA治療薬の効果が十分に発揮されなくなり、薄毛予防・発毛効果が得られなくなる可能性があります。

日々の生活習慣を振り返り、見直すべきポイントがあれば一つひとつ改善していきましょう。


AGA治療に関するよくある質問

1.タイトル入ります

AGA治療に関するよくある質問とその回答は以下のとおりです。AGAを未然に防ぎたい方や、AGAを発症してしまった方は参考にしてみてください。


AGAは完治しますか?

AGAは進行性の脱毛症であるため、治療をやめたあとは再び抜け毛が増えてしまい、完治には至りません。そのため、長期的なスパンで付き合っていく必要があります。

しかし、適切な治療を受けることで、薄毛の進行を遅らせたり、発毛を促進したりすることが可能です。


AGAは自力で治せるのでしょうか?

自力で治すのは非常に困難です。

AGAの主な原因は遺伝やホルモンであり、食生活や睡眠環境を改善することで進行を緩めることはできても、根本的な解決には至らないからです。


AGA治療薬はどのくらい使用し続ける必要があるのですか?

薬によって効果が実感できるまでの期間が異なります。以下の表を参考に、医師と相談しながら治療を継続しましょう。

AGA治療薬最低限使用し続けるべき期間
フィナステリド6ヶ月間
デュタステリド6ヶ月間
ミノキシジルタブレット6ヶ月間
ミノキシジル外用薬4ヶ月間


AGA治療のやめどきはありますか?

AGA治療のやめどきは、主に以下の3つです。

AGA治療のやめどき概要
副作用がひどく治療継続が困難な場合日常生活に支障が出るほどの強い副作用が出ることもあるため、該当する方は医師に相談のうえ、治療の中止や変更を検討する
AGA治療を1年間続けても効果がない場合治療開始から1年経過しても薄毛の改善効果がみられない場合は、医師に相談のうえ、治療の中止や変更を検討する/td>
薄毛が気にならなくなった場合目安として、自分の外見の満足度が上がったり、鏡を見たときに自信が持てるようになったりした場合はやめどきといえる


AGA治療を途中でやめた場合はどうなりますか?

AGAは進行性の疾患であるため、途中で治療をやめると、抜け毛が増えるリスクがあります。

最悪の場合、治療前の状態に戻ってしまう可能性があるため、自己判断で治療をやめないようにしましょう。


AGAが急激に進行することはありますか?

以下の原因があると、AGAが急激に進行するケースがあります。

・ストレスがたまっている
・生活習慣が乱れている
・ホルモンバランスが乱れている

AGAを放置すると、さらに進行していくリスクがあるため、気になる方は速やかに医療機関を受診してください。


AGAを発症したら最終的にどうなりますか?

AGAを発症後、適切な治療を受けずに放置すると、最終的に毛髪が側頭部と後頭部のみになります。

投薬のタイミングが遅くなればなるほど、効果を実感するまでに時間を要するため、薄毛が気になる方は早めに医師へ相談しましょう。


AGAは生涯続けるべきですか?

必ずしも生涯続けるべきものではありません。AGA治療は、薄毛の悩みを解消するためにおこなうものです。

薄毛を受け入れる気持ちがある場合は、治療をやめるのもひとつの選択肢といえます。


AGA治療を受ける場合はどのような順序になりますか?

AGA治療を受ける場合、以下の流れで進行します。

1.AGAクリニックに連絡して予約する
2.受付を済ませて問診票を記入する
3.医師による問診・カウンセリングを受ける
4.治療方法や費用、副作用などの説明を受ける
5.治療を始める

仕事の関係でなかなか受診するタイミングがない方や、周りにAGA治療を受けるのを知られたくない方は、オンライン診療の受診がおすすめです。


AGAが改善する前兆はありますか?

AGAが改善する際は、以下の前兆が考えられます。

・髪にハリやコシが出てきた
・抜け毛の量が明らかに減ってきた
・薄毛部分に産毛が少しずつ生えてきた
・髪をかきあげたときに指に毛髪が当たる感覚がする

AGA治療は、継続することで薄毛の改善効果が期待できます。諦めずに治療を続けましょう。


AGA治療を始めてから後悔するポイントはなんですか?

AGA治療を始めてから後悔するポイントは以下のとおりです。

・副作用が強く出てしまった
・効果がなかなか出ずに途中でやめてしまった
・想定よりも治療費用がかかってしまった
・クリニック選びで失敗してしまった
・通院する負担が大きかった

AGA治療で後悔しないためにも、事前に自身で治療方法や薬の副作用、治療費用などを調べておくことをおすすめします。


AGA治療開始後に初期脱毛が起こりましたが問題ないでしょうか?

初期脱毛は薬が作用している証拠であり、一時的な症状であるため、問題ありません。このまま治療を継続しましょう。


AGA治療を受けるクリニックの選び方はありますか?

AGA治療を受ける際は、以下のポイントでクリニックを選びましょう。

・AGA治療の実績が豊富か
・治療方法が豊富にあるか
・AGA専門の医師が在籍しているか
・良い口コミがあるか
・治療費用がホームページ上で明確に記載されているか
・アフターフォロー体制が整っているか


AGA治療を受けても効果が見込めない場合はどうしたらいいですか?

正しい方法で6ヶ月以上治療を続けたにも関わらず効果が実感できなかった場合は、医師に相談のうえ、治療方法や処方薬の変更を検討しましょう。

治療法を変えたり、薬を変更したりすることで、治療効果が高まる可能性があります。


AGA治療における副作用にはどのようなものがありますか?

AGA治療薬の主な副作用としては以下のとおりです。

・むくみ(浮腫)
・体毛の増加
・初期脱毛
・肝機能障害
・勃起不全
・性欲減退
・精液量の減少
・めまい
・立ちくらみ
・低血圧
・動悸・息切れ
・頭皮のかゆみ・炎症

副作用はAGA治療薬によって異なるため、詳細は医師へ確認しておきましょう。


AGA治療は保険が適用されますか?

保険適用外です。AGA治療は自由診療であり、全額自己負担となります。


AGA治療で後悔しないためのクリニックの選び方

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AGAは完治には至らない病気です。しかし、適切な治療を受けることで発毛を促進したり、進行を遅らせたりする効果が期待できます。

そのため、AGAを発症したとしても諦める必要はありません。日々の生活習慣を正し、AGA予防に努めましょう。

薄毛が気になる場合は、速やかに医療機関を受診し、専門の医師に相談してください。万が一、AGAと診断された場合は適切な治療法を選び、前向きに対処していきましょう。

また治療と並行し、栄養バランスに配慮された食事や定期的な運動、適切なヘアケアや睡眠時間の確保などを心がけてください。

AGAを発症したからといって「終わり」ではありません。薄毛の改善に向けてできることに取り組んでいきましょう。


ミノキシジルタブレットの未承認医薬品等に関する注意事項

1.タイトル入ります

ミノキシジルタブレットにおける未承認医薬品等に関する注意事項は以下のとおりです。


未承認医薬品等

本治療で使用されるミノキシジルタブレットは、国内で医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の薬です。


入手経路等

この治療で使用される医薬品は、薬機法に基づき医師の判断により個人輸入して、処方しております。


国内の承認医薬品等の有無

国内において承認されている同効の医薬品はありません。


諸外国における安全性等に係る情報

長期的な安全性は評価されておらず、重大な副作用などが懸念されます。


医薬品副作用被害救済制度について

万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対応外となります。