M字はげは治る?AGAによる生え際後退の原因と薄毛治療を解説【医師監修】

「おでこがM字に後退してきたかもしれない……」
M字型の生え際後退は、多くの男性が経験するAGA(男性型脱毛症)のサインで、放置すればゆっくりと、確実に進行していきます。
本記事では医師監修のもと、M字はげの根本的な原因から治療法まで、科学的根拠に基づいて詳しく解説します。この記事を読み終える頃には、あなたはM字はげに対する正しい知識を知り、自身にとって最適な次の一歩を踏み出せるようになるはずです。
M字はげとは?

M字はげとは、その名の通り、額の左右の生え際(いわゆる剃り込み部分)が後退し、正面から見た時にアルファベットの「M」字のように見える状態を指す俗称です。
これは、AGA(Androgenetic Alopecia/男性型脱毛症)を発症した際に見られる、典型的な初期症状の一つとされています。AGAには、M字型以外にも頭頂部から薄くなる「O字型」や、両方が同時に進行する「U字型」などさまざまなパターンがあります。特に生え際は自分でも変化に気付きやすい部位と言えるでしょう。
医学界では、男性型脱毛症の進行度を評価するために、世界中の医師が「ハミルトン・ノーウッド分類」という国際的な基準を用いています。
<図・ハミルトン・ノーウッド分類>
画像引用元:国民生活センター
中でも初期段階において、前頭部の両側が後退していくパターンが示されており、M字はげがAGAの典型的な症状であることが国際的にも認められています。例えばM字はげは、Ⅱ型〜Ⅲ型に相当し、進行に応じて適切な治療方針が立てられます。
あなたの生え際は大丈夫?M字はげの基準とセルフチェック
「自分の生え際は生まれつきなのか、それとも後退しているのか?」客観的な判断は難しいものです。ここでは、自分で簡単にM字を見分けられる3つのセルフチェック方法をご紹介します。
指2本でわかる!M字はげの進行度を測る

最も簡単なチェック方法は、おでこのシワと生え際の距離を指で測るやり方です。眉をグッと上げて額にシワを寄せ、できた一番上のシワと生え際の「M字」の一番深い部分との間に指が2本以上入るかを確認します。
この隙間が指2本分以上あれば、額の左右が通常より深く後退している可能性が高く、M字はげが進行している証拠です。
過去の写真と比較して後退度合いを確認する
最も客観的でわかりやすいのが、数年前の自分の写真と現在の顔写真を比較する方法です。特に、運転免許証やパスポート、証明写真など、同じ角度で正面から撮影されたものは比較しやすくおすすめです。
記憶では曖昧になりがちですが、写真なら客観的な事実を写し出します。以前と比べて明らかに剃り込み部分が深くなっていたり、おでこが広くなったと感じたりした場合は、M字はげが進行している可能性が高いでしょう。
過去の写真と比較して後退度合いを確認する
髪の毛の状態も重要な薄毛サインとして判断しやすい項目です。額の生え際の髪が、頭頂部や側頭部に比べて細く短い産毛状になっていないか確認しましょう。
AGAが進行すると、髪が太く成長する前に抜けてしまうヘアサイクルの乱れが生じます。その結果、生え際にはコシのない細い毛が目立つようになります。
また、枕元やシャワーの排水溝に落ちている抜け毛をチェックするのもおすすめです。短くて細い毛が多い場合は、ヘアサイクルが乱れているかもしれません。
これらの症状がみられれば、セルフケアだけでなく専門医に相談するタイミングと言えるでしょう。
なぜM字から薄くなる?AGAが引き起こす生え際後退の3つの原因

なぜ薄毛はM字部分から始まることが多いのでしょうか。その背景には、AGA特有のメカニズムが深く関連しています。
薄毛の原因9割はAGA!男性ホルモンが悪玉ホルモン(DHT)に変化するから
成人男性の薄毛の大部分はAGAによるものであり、主な原因としてDHTが関与しています。AGAでは、男性ホルモンのテストステロンが体内の酵素「5αリダクターゼ」と結合して、より強力な悪玉ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることで脱毛が進行します。
DHTが毛根に作用し、髪の成長サイクルを狂わせて髪を細く短くしてしまうのです。特にM字部分の生え際と頭頂部は、Ⅱ型5αリダクターゼが多く存在する部位で、DHTが生成されやすいため薄毛の影響を受けやすいことがわかっています。
一方、後頭部や側頭部の下部には5αリダクターゼが少ないため、これらの部位の毛髪はDHTの影響を受けにくく、薄毛になりにくい傾向があります。つまり、生え際から薄くなるのはAGA特有のパターンで、ホルモンと酵素の影響によるものです。
なお、AGA以外で薄毛になる原因は、休止期脱毛症や円形脱毛症、牽引性脱毛症(髪を同じ場所で強く引っ張ることで薄毛になること)などが挙げられます。
参考:El Camino Health|Men and Hair Loss: Why am I going bald?
参考:NIH|Hair cycle and alopecia
家族に薄毛の人がいるから(遺伝)
「父や祖父が薄毛だから自分も…」という心配は、科学的にも根拠があります。AGAの発症には、遺伝的要因が強く関わっていることがわかっています。
具体的に遺伝するのは、主に次の2つの体質です。
・薄毛ホルモン(DHT)を作り出す酵素「5αリダクターゼ」の活性度の高さ
・DHTを受け取ってしまう「男性ホルモン受容体」の感受性の高さ
特に後者の受容体感受性はX染色体上の遺伝子により母親から受け継ぐため、俗に「母方の祖父が薄毛だと自分も薄毛になりやすい」と言われています。
なお、日本皮膚科学会のガイドラインでも、AGA発症には遺伝と男性ホルモンが関与すると明記されています。
ただし、遺伝はあくまで「なりやすさ」であり、生活習慣など環境要因も含めて発症リスクが決まることも押さえておきましょう。
参考:日本皮膚科学会|男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
生活習慣の乱れやストレスがあるから
遺伝やホルモンがAGAの直接的な原因ですが、不健康な生活習慣は薄毛の進行を早める要因となります。
栄養バランスの偏った食事や睡眠不足は、頭皮の血行不良を招き、髪の毛の成長に必要な栄養が毛根まで届きにくくなります。M字はげが気になり始めたら、まずは生活習慣を見直すことも重要です。
また、科学誌「Nature」に報告されたマウスでの研究によると、ストレスホルモンが毛包の幹細胞を休眠させ、一時的に薄毛を引き起こす可能性があると示されています。
参考:Nature|Corticosterone inhibits GAS6 to govern hair follicle stem-cell quiescence
M字はげは治らない?

「一度M字に後退した生え際はもう治らない」と耳にすることがありますが、適切な治療によって進行を抑え、見た目の改善が期待できるケースもあります。ただし、完全に元通りのフサフサした状態に戻すのは容易ではないため、早めの対策で進行を食い止めることが大切です。
実際、AGAは進行性の脱毛症なので放置すれば少しずつ薄毛が広がりますが、治療を開始すれば脱毛の進行を止めて発毛を促せます。
内服薬と外用薬によるAGA治療については、臨床試験では、一定の割合で薄毛の進行抑制や発毛が報告された例もありますが、効果には個人差があります。使用は医師の指導のもと行ってください。
反対に、薄毛がかなり進行して毛根が死滅してしまった部分は治療薬だけで完全に取り戻すことは難しく、植毛のような外科的手段が検討されます。
いずれにせよ「手遅れだから…」と諦める必要はなく、現状から少しでも改善することは十分可能です。重要なのはできるだけ早期に専門医へ相談し、自分に合った治療プランで対処するのがおすすめです。
参考:healthline|What Is the Norwood Scale?
M字はげのAGA治療とは?クリニックで受けられる4つの改善法と費用相場
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AGAクリニックでは、医師があなたの症状を正確に診断し、科学的根拠に基づいた治療方法を提案します。以下でM字はげ改善の柱となる主な4つの治療法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
治療法 | 役割 | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|---|
内服薬フィナステリド・デュタステリドなど) | 守りの治療 | AGAの進行を内側から止め、抜け毛を抑制する | フィナステリド:3,000〜8,000円/月 デュタステリド:6,000〜12,000円/月 |
外用薬(ミノキシジルなど) | 攻めの治療 | M字部分の発毛を促し、髪を太く育てる | 4,000〜10,000円/月 |
注入治療(メソセラピー・再生治療など) | 集中治療 | 有効成分を頭皮に直接届け、高い発毛効果を目指す | 1回当たり2万〜8万円 |
自毛植毛 | 根本治療 | 薄くなった部分に自分の髪を移植し、生え際を再建する | 30万〜150万円 |
内服薬(フィナステリドなど):抜け毛の進行を止める守りの治療
AGA治療の基本となるのが内服薬です。中でも代表的なのはプロペシア【有効成分:フィナステリド】やザガーロ【有効成分:デュタステリド】で、どちらも脱毛ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を阻害する治療薬です。
フィナステリドは5αリダクターゼ(Ⅱ型)の働きをブロックしてテストステロンからDHTへの変換を抑え、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型両方の酵素を阻害するためフィナステリドより強力とされています。
日本皮膚科学会のガイドラインでもフィナステリド・デュタステリド内服は「強く推奨(推奨度A)」と評価されており、M字はげを含むAGAの進行抑制に有効です。
服用を続けることで乱れたヘアサイクルが正常化し、抜け毛が減少して髪が抜けにくい状態へと改善します。特に「抜け毛を止める」という守りの効果が高いため、発毛促進の外用薬と組み合わせる形で治療の土台になります。
内服薬の開始に当たっては医療機関を受診し、定期的な経過チェックをしながら正しく継続することが大切です。
<副作用>
副作用としては、1〜2%程度の頻度で性欲減退や勃起機能低下、EDなどの報告がありますが、ほとんどが軽微で安全性は高いとされています。ただし、ポストフィナステリド症候群(PFS)と呼ばれる、フィナステリド中止後も性機能低下などの症状が長引くケースも一部で取り沙汰されています。
なお、男性胎児の生殖器発育に影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中の女性は服用・接触厳禁です。
参考:NIH|Finasteride: a review of its use in male pattern hair loss
参考:NIH|The post-finasteride syndrome: possible etiological mechanisms and symptoms
参考:厚生労働省|プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について
外用薬(ミノキシジル):M字部分の発毛を促す攻めの治療
内服薬で抜け毛を抑えつつ、外用薬で積極的に発毛を促すのがM字治療の王道です。ミノキシジル外用薬も、ガイドラインで「推奨度A」とされています。
ミノキシジル【有効成分:ミノキシジル】には血管を拡張して頭皮の血流を改善し、毛根にある毛母細胞を活性化させて発毛を促す効果が期待できます。
特に、内服薬だけでは改善が難しいとされる生え際の発毛にも効果的なので、M字はげ治療には欠かせない選択肢でしょう。
<副作用>
ミノキシジルの副作用としては、塗布した部分のかゆみやかぶれ、初期脱毛などが挙げられます。
参考:NIH|Minoxidil use in dermatology, side effects and recent patents
注入治療(メソセラピー):有効成分を頭皮に直接届ける治療
より早く効果を実感したい場合、有効成分を頭皮に直接注入する治療法も有効な場合があります。
AGAメソセラピーとも呼ばれ、ミノキシジルや成長因子(グロースファクター)、ビタミンといった髪の成長に不可欠な成分を、注射や特殊な医療機器を使って頭皮の奥深くに直接届けます。
また、近年ではHARG(ハーグ)療法と呼ばれる、脂肪幹細胞由来の成長因子を用いた注入治療も登場しています。
ただし、日本皮膚科学会のガイドラインによると、成長因子導入療法や細胞移植療法の有効性エビデンスは不十分なため、推奨度はC2(行わない方が良い)です。治療を受ける際は慎重に考える必要がありそうです。
参考:日本皮膚科学会|男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
自毛植毛:薄くなった部分に自分の髪を移植する治療
自毛植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部の元気な髪の毛を、毛根ごとM字部分に移植する外科的な治療法です。
薬物治療で満足のいく効果が得られなかった人や、薄毛がかなり進行してしまった時に有効な場合があります。
ただし手術には高度な技術を要し、費用も高額になりがちです。また術後しばらくは腫れや赤みが出ることもあります。
参考:Mayo Clinic|Hair loss
M字はげはセルフケアでも治る?

ここまでAGA治療薬や医療手段について説明しましたが、「生活習慣を改善したら治るのでは?」という疑問もあるでしょう。
結論から言えば、セルフケアだけで進行したM字はげを元に戻すのは困難です。しかし、セルフケアは髪と頭皮の健康維持に不可欠であり、治療の効果を最大化するためにも積極的に取り入れるべきです。
自力では困難
生活習慣の改善や頭皮マッサージなど、自分でできるセルフケアは髪と頭皮の健康を維持する上で役立ちます。さらにバランスの良い食事や十分な睡眠、頭皮を柔らかくするマッサージは血行を促進し、毛根に栄養が届きやすい環境を作りましょう。
しかし残念ながら、セルフケアだけでAGAそのものの進行を止めることは難しいのが現実です。AGAの根本原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成は、生活習慣を整えるだけでは阻止できず、髪の毛自体も弱ったままです。
実際、AGAは頭皮環境の悪化だけではなく男性ホルモンが関与する医学的な脱毛症であり、セルフケアには限界があります。
生活習慣の見直しは髪に良い土壌を整えますが、肝心のAGAそのものは医療の力を借りて抑制・改善する必要があります。
参考:AAD|Hair loss: Tips for managing
市販の育毛剤やサプリでは根本解決にならない?
市販の育毛剤やサプリメントは、頭皮環境の改善を目的としたものであり、医療機関で処方される治療薬とは用途・目的が異なります。
製品の種類 | 解決できない理由 |
---|---|
育毛剤(医薬部外品) | ・主な目的は、頭皮環境を整え、抜け毛を「予防」することだから ・AGAの原因であるDHTの働きを止める医薬品成分は配合できないから |
発毛剤(第1類医薬品) | ・クリニックで処方されるタイプより濃度が低い場合が多く(国内では最大5%まで)、AGAの進行を止める効果はないから |
サプリメント | ・亜鉛やノコギリヤシなどは、髪の健康をサポートする栄養素だが、あくまで健康食品だから ・AGAを治療する医薬品としての効果は認められていないから |
このように、市販の育毛剤やサプリは「髪に良いこと」はしてくれても、「AGAを治すこと」はできないということです。
M字はげ治療で後悔しないためのクリニック選び5つのポイント
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AGA治療を始めるとしたら、半年〜数年のスパンで継続する必要があります。そのため、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。ここではクリニック選びで後悔しないためのポイントを5つまとめました。
M字の症例実績が豊富で写真を確認できるか
まず注目したいのは、クリニックがM字はげ治療の症例実績を豊富に持っているかです。ホームページでビフォーアフターの症例写真を公開しているクリニックは信頼度が高い傾向にあります。
自分と年齢や薄毛の進行度が近い人が、どのような治療でどれくらいの期間で改善しているのか具体的に確認することで、クリニックの技術力や治療方針が自分に合っているか判断しやすくなります。
症例写真を見る際は、写真の写り具合や条件も考慮しつつ、生え際のラインや毛量がどの程度改善しているかをチェックしましょう。
また症例数が多いほどさまざまなケースに対応した経験があることを示します。情報をしっかり公開しているクリニックか、実績・経験が豊富か、といった点はクリニック選びの大きな判断材料になります。
料金体系が明確で、総額費用を提示してくれるか
AGA治療は自由診療(保険適用外)のため、料金体系はクリニックによって大きく異なります。カウンセリング時に、薬代や診察料、血液検査の費用などを含め、治療にかかる総額費用を提示してくれるクリニックを選びましょう。
後から追加費用を請求されたり、不要な高額プランをしつこく勧められたりしないか、しっかりと見極めることが大切です。
オンライン診療に対応または通院しやすいか
AGA治療は数ヶ月~数年単位の長期戦になることが多いため、通院のしやすさも重要なポイントです。自宅や職場から通いやすい場所・営業時間かどうかを確認しましょう。
例えば、主要駅から徒歩圏内で夜遅くまで診療しているクリニックなら、仕事帰りにも通院しやすく便利です。予約が取りやすいかも口コミでチェックできると安心です。
最近ではオンライン診療に対応するクリニックも増えており、スマホやパソコンで診察から薬の処方・郵送まで完結するサービスもあります。忙しい社会人や地方在住の人には大きな助けになります。移動時間や交通費を節約でき、他の患者と顔を合わせる心配もありません。
口コミ評価は高いか
実際に治療を受けた患者さまの口コミや評判も、クリニック選びの参考になります。特にインターネット上の口コミでは、各クリニックの良い点・悪い点が率直に書き込まれていることがあります。
ただし中には宣伝目的の情報や、効果の出方は個人差もあるため鵜呑みにはできません。口コミは参考程度に、多角的に判断するのがコツです。
例えばDMMオンラインクリニックはAGA治療でも利用者が多く、参考になります。
「時間に無駄が生まれないサービス
時間がない人にはとても便利なサービスだと感じました。病院に行くとどうしても待ち時間などが発生するので、1時間・2時間と時間がすぐに過ぎてしまうものです。しかし、オンライン診療ならすぐに診療が受けられるので、時間に無駄が生まれません。予約時間にすぐ診療してもらえます。ただ、初診のときはよかったのですが、再診のときは、ちょっと雑さが目立ちました。本腰いれて診察してくれていないのかもしれません。薬を処方してもらうための診療を受けたいだけなら、オンライン診療は手早く済ませられるのでおすすめです。」
口コミ引用元:みん評
「気軽に相談できました
病院に行く手間を省けるため、忙しい日常生活の中でも利用しやすいところが気に入っています。また、病院に行くまでの交通費をカットできるため、費用が安く抑えられ経済的なのも魅力的です。医師の対応についても満足しています。オンラインでの診療であっても、担当医師は親切丁寧に対応してくれました。症状の説明や治療法についてもわかりやすく説明してくれるため、安心して相談できます。遠隔診療にもかかわらず、適切な診断や処方が受けられ、手間や費用を抑えられるなんて、まさに文句なしです。」
口コミ引用元:みん評
こうした実際に経験した利用者の声は、クリニックの強み・弱みを知る手掛かりになります。ただし効果や感じ方は人それぞれなので、あまり一喜一憂せず複数の意見を見て総合的に判断すると良いでしょう。
※掲載している口コミは個人の感想であり、効果や感じ方には個人差があります。本記事は広告を含む場合があり、掲載情報は2025年7月時点の内容です。最新情報や治療内容については、各医療機関へ直接お問い合わせください。
AGAクリニックの違いはどうか
近年はAGA治療を提供するクリニックが増えました。それぞれ料金体系やサービス内容、得意とする治療に違いがあります。
下記のクリニック一覧を参考にして下さい。
クリニック名 | 月額料金 | 送料 | 特徴 |
---|---|---|---|
DMMオンラインクリニック | 月額1,000円(税込み)~※1 フィナステリド | 550円(税込み) | ・24時間診療対応のオンライン特化型 ・治療プランが豊富で、処方実績150万件以上と豊富※3 |
AGAスマクリ | 月額4,980円(税込み)~ ミノキシジル内服薬他 | 0円(税込み) | 初月0円お試し・2ヶ月目以降4,980円(税込み)という価格設定が特徴 |
クリニックフォア | 月額1,760円(税込み)~※2 フィナステリド | 550円(税込み) | 全国主要都市に11院を展開しつつオンライン診療も充実するハイブリッド型 |
Dr.AGAクリニック | 初月980円(税込み) 2回目以降3,190円(税込み) 内服薬 | 問い合わせが必要 | 全院が駅徒歩1分とアクセス良好 |
AGAスキンクリニック | 初月月額3,700円(税込み)~ フィナステリド錠 | 550円(税込み | ・全国に60院以上を構える大手クリニック ・サブスクあり |
※2025年7月時点での公式サイト情報
※1:フィナステリド1mg/30錠「らくらく定期便12ヶ月ごと」を選択した場合に適用
※2:初月分のみ予約確定時に届くメール内のクーポンコードを利用すると1,600円(税込み1,760円)。2ヶ月目以降は3,103円(税込み3,412円)
※3:診療件数は2022年4月〜2025年5月の期間におけるオンライン診療を利用した実績
このように、クリニックごとに強みや料金はさまざまです。オンライン主体で安価に始められるところもあれば、対面で手厚く最先端治療を行うところもあります。自分の薄毛の進行度や優先したいポイントに合わせて、検討すると良いでしょう。
M字はげに関するよくある6つの質問

最後に、M字はげについて、多くの患者さまが悩んでいる項目をよくある質問でまとめました。
AGA治療はいつから始めるのがベストですか?
AGAは進行性のある疾患です。そのため、気になったらできるだけ早く始めるのがベストです。治療の開始が早ければ早いほど、毛根が生きている状態で治療できるため、改善の効果も現れやすく、治療期間や費用も抑えられる傾向にあります。
治療効果はどれくらいで実感できますか?
一般的に治療開始から3〜6ヶ月ほどで効果を実感し始める人が多いです。毛髪の成長サイクル(ヘアサイクル)を立て直すには時間がかかるため、どうしても即効性はありません。
内服薬・外用薬による治療では、まず3ヶ月目くらいから抜け毛の減少を感じ始め、6ヶ月〜1年で発毛・育毛効果を実感するケースが多いです。
なお、治療開始してから数週間後に初期脱毛と呼ばれる一時的な抜け毛増加が起こることがあります。これは薬が効いて新しい毛が生え始める際、古い弱い毛が一斉に抜け落ちる現象で、効果が出ている証拠と言われています。
初期脱毛は通常1〜2ヶ月程度で治まるので、不安になっても治療を中断しないでください。その山を越えれば、次第に新しい強い毛が増えていくはずです。
参考:NIH|Male Androgenetic Alopecia
治療をやめると元に戻ってしまいますか?
AGA治療を自己判断でやめてしまうと、残念ながら薄毛は再び進行し始めます。内服薬や外用薬は使っている間だけAGAの進行を抑えるものなので、服用・使用を中止するとまたジヒドロテストステロン(DHT)が産生され、ゆっくり元の状態に戻っていきます。
とはいえ、一生同じ量を飲み続ける必要があるわけではありません。医師の判断のもと、状態が改善したら維持量へ減薬したり、服用間隔を延ばしたりすることも可能です。
大切なのは、自己判断でパタッと治療をやめないことです。やめどきや減薬の仕方については主治医と相談し、リスクを抑えながら進めましょう。
M字はげを目立たなくするおすすめの髪型はありますか?
薄毛部分を無理に隠そうと前髪をベタッと下ろすのは逆効果です。不自然に見える上、汗や風で乱れた時にかえって目立ってしまいます。
おすすめは、薄い部分を活かした短めのヘアスタイルです。例えば以下のような髪型はいかがでしょうか。
・サイドを刈り上げトップを長めに残す「ツーブロック」
・前髪を立ち上げて動きを出す「ソフトモヒカン」風
・思い切って全体を短くする「おしゃれ坊主」
サイド〜バックをすっきり短くし、トップに高さやボリュームを持たせる髪型がバランス良くおすすめです。美容師さんに相談すれば額の形に合わせたカットを提案してくれるので、遠慮なく希望を伝えてみましょう。
20代でもM字はげになりますか?
20代のAGAの発症率は約10%とされており、決して珍しくありません。
日本皮膚科学会ガイドラインによれば、日本人男性の場合、20代で約10%、30代で20%、40代で30%と、年齢と共に発症率は増加します。若いうちからの対策が非常に重要です。
参考:日本皮膚科学会|男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
治療は保険適用されますか?
AGA治療は美容目的の治療と見なされるため、健康保険は適用されず、全額自己負担の自由診療となります。
費用を抑えたい場合は、ジェネリック医薬品(後発医薬品)を取り扱っているクリニックを選ぶことで、治療費を大幅に軽減できる可能性があります。
またオンライン診療で薬をまとめて配送してもらえば交通費がかからず、お得に利用できることがあるので、チェックしておきましょう。
まとめ:M字の悩みは早めの相談が改善のカギ。一人で抱え込まず専門家へ

額の生え際が後退していくM字はげは、不安やコンプレックスになりやすい悩みでしょう。しかし本記事で述べたように、原因を正しく理解し適切な対策を取れば、進行を食い止め改善することは十分可能です。
薄毛が少しでも気になったらAGA専門クリニックで診察を受けることが大切です。
M字はげの正体は、進行性のあるAGAです。セルフケアだけで治すことは難しく、放置すれば症状は悪化してしまいます。しかし、現代の医療には、進行を食い止め、見た目を改善させる有効な治療法が数多く存在します。
大切なことは、あなたが一人で悩み続けずAGA専門クリニックで診察を受けることです。
オンライン診療を利用すれば、誰にも会わずに、自宅から一歩も出ることなく専門的な治療を始められるといったメリットがあります。
まずは気軽に無料のカウンセリングから始めてみてはいかがでしょうか。適切なケアを受けることで、きっと以前より前向きな気持ちを取り戻せるでしょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医薬品の使用や治療法の選択は医師の診断に基づいて行ってください。
医薬品の効果・効能については個人差があり、記載されている治療効果を保証するものではありません。
また、本記事には一部PRを含む内容があります。価格・サービス内容は変更されている可能性がありますので、最新情報は各公式サイトをご確認ください。