AGA治療薬とは?種類一覧と効果・副作用を紹介!クリニックの解説 選び方も【医師監修あり】

薄毛や抜け毛が気になりはじめた時、多くの人が「AGAなのかもしれない」「治療は可能なのか?」と不安に感じるのではないでしょうか。近年では、AGAの進行を遅らせたり発毛を促進したりする治療薬が確立されています。
しかし数あるAGA治療薬の中から、どうやって自分に合った種類を見つければ良いのか分からない人も多いでしょう。
そこで本記事では医師監修のもと、主なAGA治療薬の種類と効果、副作用を分かりやすく解説します。併せて目的に応じた薬の選び方や、治療を効果的に続けるためのポイントもご紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。この記事を読めば、あなたに最適な治療薬が見えてくるはずです。
AGA治療薬とは?基本的な知識

AGA治療薬とは、AGAの進行を抑えたり発毛を促したりする目的で開発された医薬品のことです。原因となるホルモンにアプローチするタイプや、頭皮環境を改善するタイプなど、いくつかの種類に分類されます。
ここでは、AGAになる原因やAGA治療薬に関する役割などの基礎知識をご紹介します。
そもそもAGAとは?原因と症状
AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)は、成人男性に多く見られる進行性の脱毛症です。発症年齢や進行スピードには個人差がありますが、加齢と共に発症することが多く、放置すればするほど薄毛が目立つようになります。
主な原因は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼ(5α還元酵素)という体内の酵素によって、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることです。
このDHTが毛根にある受容体と結び付くことで毛髪の成長を妨げ、ヘアサイクルを乱して薄毛になってしまうと言われています。
本来であれば数年続く成長期が数ヶ月単位にまで短縮してしまい、結果的に髪の毛が十分に成長する前に細く短くなって抜けるようになります。
AGAの代表的な進行パターンは以下の3つです。
型の名称 | 脱毛部位の特徴 |
---|---|
M字型 | 生え際が左右から後退していくタイプ |
O字型 | 頭頂部(つむじ周辺)が中心から薄くなっていくタイプ |
U字型 | 前頭部と頭頂部の両方が薄くなり、側頭部と後頭部を残してU字型に脱毛が進行するタイプ |
3つのパターンは単独で進行する場合があれば、複合的に現れることもあります。いずれにせよ、AGAは自然に治癒することがほとんどないため、早い段階で治療を始めることが大切です。
特に抜け毛の増加や髪の細りが気になり始めたら、それはAGAの初期サインかもしれません。適切な治療薬や生活習慣の見直しによって、進行を抑えることは十分に可能です。
出典:NIH「Male Androgenetic Alopecia」(2023-1-25)
AGA治療薬の役割
AGA治療薬は、髪の成長を促進しながら進行性の脱毛を抑えることを目的として使用されます。治療薬にはいくつかの種類があり、大きく分類すると内服薬と外用薬の2種類に分かれます。
代表的な治療薬としては以下の通りです。
・プロペシア【有効成分:フィナステリド】
・ザガーロ【有効成分:デュタステリド】
・ミノキシジル外用・内服【有効成分:ミノキシジル】
内服薬には、AGAの主な原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制する働きがあります。そのため、テストステロンをDHTに変換する酵素(5α還元酵素)の働きを抑える5α還元酵素阻害薬を使用します。
DHTは毛根に悪影響を与え、髪の成長サイクルを短縮させてしまうため、ホルモンの抑制によって脱毛の進行を食い止めることが可能です。
一方、外用薬は直接頭皮に塗布するタイプの治療薬です。血行を促進して毛母細胞を刺激し、髪の成長を後押しします。これらの薬剤は単品でも使用されますが、内服薬と外用薬を併用することで、より高い治療効果が期待できるとされています。
AGA治療薬(飲み薬・塗り薬)の種類と効果・副作用を紹介

ここからは、AGA治療薬の内服薬と外用薬に関する種類や効果、副作用をご紹介します。
飲み薬の一覧
以下に、AGA専門クリニックで採用している主な内服薬を一覧表にまとめています。
成分名 | 種類 | 効果効能 | 副作用 |
---|---|---|---|
フィナステリド | 内服薬 | DHT(ジヒドロテストステロン)の生成抑制による脱毛抑制 | 性欲減退、勃起不全、肝機能障害 |
デュタステリド | 内服薬 | 5αリダクターゼI型・II型の両方を阻害し、より強力にDHT生成を抑制 | 性機能障害、乳房の膨張感、肝機能障害 |
ミノキシジル | 内服薬 | 血管拡張作用による毛母細胞の活性化と発毛促進 | 動悸、めまい、頭痛、むくみなど循環器系への影響 |
L-リジン(AGAタブレット) | サプリメント | 栄養補助として、髪の健康維持をサポートする可能性がある(医薬品ではないため、効果を保証するものではありません) | 特になし(まれに胃腸障害やアレルギー反応) |
内服薬①プロペシア【有効成分:フィナステリド】
<効果>
プロペシアの有効成分でもあるフィナステリドは、5αリダクターゼⅡ型酵素を阻害し、男性ホルモンの一種であるテストステロンが脱毛の原因物質DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのを防ぎます。これにより、DHTが毛根に作用して髪の成長を妨げるのを抑制し、脱毛の進行を防ぐ効果が期待できます。
<副作用>
・性欲減退・勃起不全(ED)・射精障害などの性機能障害
・肝機能障害
・うつ症状
. なお女性や未成年者の服用は禁忌とされています。もし有効成分が皮膚から体内に吸収されると、胎児の生殖器に異常を引き起こす恐れがあります。誤って触れた場合は、すぐに医師へ相談して下さい。
出典:厚生労働省「プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について」プロペシア(PROPECIA)に関する一般使用者向け情報(2025-05-28)
<プロペシア(フィナステリド)を用いた症例写真>
画像引用:DMMオンラインクリニック
プラン名:発毛ベーシックプラン
治療内容:国内製フィナステリド1mg、ミノキシジルタブレット5mg、AGAタブレット L-リジン
費用(税込):7,746〜13,200円(税込)/1ヶ月当たり
副作用:【フィナステリド】食欲不振、抑うつ感、かゆみ、じんましん 、性欲減退、勃起不全、精液減少、精力減退・精子減少
【ミノキシジルタブレット】 むくみ、動悸、血圧低下、息切れ、めまい、頭痛、多毛症
内服薬②ザガーロ【有効成分:デュタステリド】
<効果>
ザガーロの有効成分でもあるデュタステリドは、5αリダクターゼのI型・II型の両方の酵素を阻害することでDHTの生成を抑制します。そのためフィナステリドよりも広範囲の脱毛(前頭部と頭頂部の両方)に効果が期待されます。
<副作用>
・性欲減退・勃起不全(ED)・射精障害などの性機能障害
・まれに女性化乳房(乳房の腫れや痛み)
・うつ症状
. ザガーロもプロペシアと同じく妊娠中の女性の服用はNGで、有効成分への接触にも注意が必要です。
<ザガーロ(デュタステリド)を用いた症例写真>
画像引用:DMMオンラインクリニック
プラン名:発毛ストロングプラン
治療内容:国内製デュタステリド0.5mg、ミノキシジルタブレット5mg、ミノキシジルローション15%、AGAタブレット L-リジン
費用(税込):16,179〜26,070円(税込)/1ヶ月当たり
副作用:【デュタステリド】性欲減退・勃起不全、食欲不振、全身倦怠感(肝機能障害)、精力減退・精子減少
【ミノキシジルタブレット】むくみ、動悸、血圧低下、息切れ、めまい、頭痛、多毛症
【ミノキシジルローション】適用部そう痒感や発疹、皮膚炎、紅斑
内服薬③ミノキシジル【有効成分:ミノキシジル】
<効果>
ミノキシジル内服は、血管拡張作用によって頭皮の血流を改善し、毛根に酸素や栄養を届けて発毛を促進します。外用薬よりも効果が高いとされていますが、日本皮膚科学会のガイドラインでは「D」に位置付けられています。
ミノキシジル内服は日本では承認されていないため、効能・効果、安全性については国内の正式な評価を受けていません。個人輸入などで使用されるケースがありますが、服用の際は医師との十分な相談が必要です。
<副作用>
・動悸、心拍数の増加
・体毛が濃くなる多毛症
・めまい
・むくみ
・低血圧
. また、心血管系への影響が懸念されるため、持病がある人や高齢者は特に注意が必要です。
出典:日本皮膚科学会「日本皮膚科学会ガイドライン」男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(2025-05-28)
内服薬④AGAタブレットL-リジン
<効果>
L-リジンは体内で合成できない必須アミノ酸で、髪の主成分であるケラチンの合成を助けてくれる可能性があります。ただし、医薬品ではないため効果を保証するものではありません。
直接発毛に関係しませんが、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルなどの主要なAGA治療薬と併用することで、発毛環境が整うことがあります。
<AGAタブレットL-リジンがおすすめな人>
・髪のボリュームが気になる人
・髪質改善や育毛のサポートをしたい人
・AGA治療薬と併用して、全体的なヘアケアを強化したい人
.
塗り薬の一覧
塗り薬は頭皮に直接塗布するため、効果が大きいとされています。ただし飲み薬とは異なる副作用に注意が必要です。
成分名 | 効果効能 | 副作用 |
---|---|---|
ミノキシジル | 血管拡張作用により頭皮の血流を促し、毛母細胞を刺激して発毛を促進 | 頭皮のかゆみ、かぶれ、炎症、初期脱毛、多毛 |
カルプロニウム塩化物 | 頭皮の血管拡張によって血行を促進し、育毛環境を整える | 発赤、かゆみ、刺激感などの皮膚トラブル |
外用薬①ミノキシジル【有効成分:ミノキシジル】
<効果>
ミノキシジルは元々血圧を下げるための薬として開発された成分です。血管拡張作用があり、頭皮の血流を改善することで毛母細胞を活性化させて発毛を促進します。日本ではミノキシジル外用が医薬品として認可されており、AGA治療薬として広く使用されているのが特徴です。
日本皮膚科学会でもAGAに対するミノキシジル外用の使用は推奨されています(推奨度A)。
<副作用>
・かゆみ、赤み、かぶれなどの皮膚トラブル
・使用開始後に抜け毛が一時的に増える初期脱毛
・頭痛、めまい、動悸、血圧の変動など全身の症状
なお頭皮にきず跡や湿疹がある人は基本的に処方できません。
外用薬②カルプロニウム塩化物【有効成分:カルプロニウム塩化物】
<効果>
カルプロニウム塩化物は、頭皮の血管を拡張して血流を改善する作用があります。頭皮に塗布することで機能が低下した毛根が活性化され、脱毛を防止し、発毛を促進するとされています。特に血行不良が関与するタイプの脱毛に有効と考えられています。
<副作用>
・発赤、かゆみなどの過敏症
・刺激痛、局所発汗、熱感などのアセチルコリン様作用
・全身性の発汗、悪寒、ふるえ、吐き気、嘔吐など
市販品と医薬品の違い

AGA治療薬には、ドラッグストアで販売している市販薬と、医師の診察を受けて処方される医療用医薬品があります。両者の違いは処方箋の有無だけでなく、有効成分の濃度や作用の強さ、安全管理の体制も異なります。
ここではそれぞれの違いを詳しく解説しているので、ぜひ参考にして下さい。
市販で購入できる薬と医薬品の違いは処方箋があるかどうか
AGA治療に用いられる薬には、市販薬(OTC医薬品)と医療用医薬品の2種類があります。大きな違いは、購入するのに医師の処方箋が必要かどうかという点です。
市販薬では、薬局やドラッグストアでミノキシジル5%を配合した発毛剤・育毛剤「リアップX5 チャージ」が購入できます。医師の診察なしで入手できる反面、有効成分の濃度が医療用より低めに設定されており、作用も比較的穏やかです。そのため、初期の薄毛対策や予防として利用されることが多くなっています。
一方、医療用医薬品は、ミノキシジル【有効成分:ミノキシジル】以外にもプロペシア【有効成分:フィナステリド】やザガーロ【有効成分:デュタステリド】などの内服薬があり、いずれも医療機関への受診・医師の処方が必要です。
これらはDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えて抜け毛の進行を防ぐなど、高い効果が期待されます。自分の症状に応じて適切な薬を選び、専門家と相談しながら進めることが大切です。
出典:厚生労働省 医薬局医薬品審査管理課「一般用医薬品等(OTC医薬品)の在り方について」(2025-05-28)
安く購入するならジェネリック医薬品がおすすめ
AGA治療を長く続けるためには、費用の負担を抑えることが重要です。そのような方におすすめなのがジェネリック医薬品(後発医薬品)です。
ジェネリック医薬品とは、先に開発された先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に、同じ有効成分・効能・用法・用量で製造・販売される薬のことを指します。治療効果や安全性は先発医薬品と同等であると認められており、国の承認を得て流通しています。
ジェネリック薬は研究開発費や広告宣伝費が抑えられているため、一般的に安い価格で設定されており、継続的な治療が必要なAGA治療におすすめです。
出典:厚生労働省「ジェネリック医薬品への疑問に答えます」~ジェネリック医薬品 Q&A~(2025-05-28)
AGA治療薬の選び方と効果を高める方法

AGA治療薬を効果的に使うためには、適切な薬を選び、正しい方法で継続することが大切です。
AGA治療薬選びのポイント
薬剤を選ぶ際は、以下に挙げる3つのポイントを押さえておきましょう。
・改善したい悩みで選ぶ
・持病や体質に注意して選ぶ
・治療薬の価格で選ぶ
<改善したい悩みで選ぶ>
発毛や育毛を促したい場合は、頭皮の血行を促進するミノキシジル(外用薬)が適しています。脱毛の進行を抑えたい人は、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制するプロペシア【有効成分:フィナステリド】やザガーロ【有効成分:デュタステリド】がおすすめです。
症状の進行具合によっては内服薬と外用薬を併用し、より高い効果を目指します。
<持病や体質に注意して選ぶ>
AGA治療薬には副作用のリスクがあるため、持病や既往歴がある人は慎重に選ぶことが大切です。例えば高血圧や肝臓病、心疾患などを抱えている人は、医師にその旨を事前に伝える必要があります。
また現在服用している薬との相互作用も考え、必ず医師に相談の上で安全な治療薬を選びましょう。
<治療薬の価格で選ぶ>
AGA治療は数ヶ月から数年にわたって継続することが多く、価格設定も重要です。先発薬よりも安価なジェネリック医薬品を選ぶことで、費用負担を抑えられます。
またクリニックやオンライン診療のサービスごとに薬の価格が異なるため、複数見比べてコストパフォーマンスの高い選択を心がけると良いでしょう。
効果を実感するまでの期間
AGA治療薬は即効性がなく効果を実感するには数ヶ月かかるため、途中であきらめずに根気よく続けることが大切です。
治療開始から1〜2ヶ月ほどは、髪の成長サイクル(ヘアサイクル)が正常化していく段階で、「初期脱毛」と呼ばれる一時的な抜け毛の増加が起こることもあります。これは薬が効いている証拠で、過度に心配する必要はありません。
3〜6ヶ月頃になると、抜け毛が減って髪が少しずつ太くなるなどの変化を実感し始めます。そして6ヶ月〜1年ほど継続すると、発毛が確認できたり髪の密度が増したりとはっきりした成果が現れ始めます。
ただし効果の現れ方には個人差があり、年齢や遺伝、生活習慣、頭皮環境、選んだ治療法によっても異なるため、医師と相談しながら継続することが失敗しないポイントになるでしょう。
正しい使用方法
AGA治療薬は、正しく使用することが効果を左右します。特に内服薬と外用薬は、それぞれの使用ルールを守ることで発毛効果が期待できます。
<内服薬(フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル)>
内服薬の飲み方は下記の通りです。
・できるだけ毎日同じ時間に服用し、血中濃度を安定させる
・空腹時を避け、食後に飲むのが理想
なおデュタステリドの方が持続効果は長く、1日1回の服用でも効果が続きます。飲み忘れた場合は、気付いた時点で早めに服用しましょう。ただし2回分をまとめて飲むと副作用が強く出る可能性があるため避けて下さい。
<外用薬(ミノキシジル)>
外用薬で頭皮の血行を促進させるためにも、正しい手順で塗布することが重要です。基本的には1日2回(朝・夜)の使用でOKです。具体的な使い方は下記を参考にして下さい。
1.洗髪後、頭皮がしっかり乾いていることを確認する
2.ミノキシジル外用薬を約5プッシュし(1回1mL程度)頭皮に塗布する
3.指の腹でやさしく広げて頭皮全体に行き渡らせる
4.塗布後は自然に乾かし、整髪料やドライヤーの使用は30分以上経ってからにする
外用薬を継続することで徐々に頭皮環境が整い、発毛が促進されます。誤った使用は効果が半減する恐れがあるため、日々のルーティンとして定着させることが大切です。
効果を高めるならサプリメントを併用するのもおすすめ
内服薬で脱毛の原因物質であるDHTを抑制し、外用薬で血流を促進することで発毛環境を総合的に改善します。
AGA治療薬のみでも効果は期待できますが、髪の成長に必要な栄養を補う目的で、亜鉛やビタミンB群などのサプリメントを取り入れるのが効果的です。ただし飲み合わせには注意し、医師に相談した上で使用しましょう。
AGA治療薬の安全性と副作用への対処

AGA治療薬は効果が期待できる一方で、副作用のリスクも伴います。安全に治療を続けるためにも、正しい知識と医師の指導のもとで使用することが重要です。
安全に使用するためのポイント
安全にAGA治療を継続するためには、副作用の兆候を素早く察知し、適切な対処を行うことが大切なポイントです。治療開始前には必ず医師の診察を受け、自身の既往歴や体質を共有することで、処方薬の安全性を高められます。
また副作用のリスクや頻度についても事前に確認し、心構えを持っておくと安心です。
治療中は定期的に健康診断を受け、肝機能などに異常がないかをチェックすることが推奨されます。
特に内服薬は内臓を介して体内に作用するため、アルコールの過剰摂取は避けて下さい。お酒により肝臓への負担が増えることで副作用が出やすくなるだけでなく、髪の成育環境にも悪影響を及ぼします。フィナステリドやデュタステリドを内服している場合は前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAが半減してしまう恐れがあります。
【プロペシアに関する注意点】
プロペシア【有効成分:フィナステリド】を服用している間は献血ができません。薬の成分が輸血を受ける人に影響を与える可能性があるからです。 プロペシアを服用後1ヶ月間は献血を避けるようにして下さい。プロペシアのジェネリック医薬品も同様です。また、デュタステリドは内服後6か月は献血を避けるようにしてください。
出典:厚生労働省「問診票についての解説」(2025-05-28)
副作用が出た時の対処法
かゆみや発疹、性機能の変化、頭痛、倦怠感など、軽度でも異変を感じたら早めに医師に伝えるようにしましょう。自己判断で薬の服用を続けたり勝手に中断したりすると、治療効果が下がるばかりか、副作用が悪化する可能性があります。
医師に相談すれば、症状や体調に応じて薬の中止や減量、副作用の出にくい薬への切り替えを検討してくれます。例えば内服薬から外用薬への変更や、サプリメントとの併用で負担を軽減する方法も可能です。
AGA治療は長期戦であるため、副作用と上手に向き合いながら、医師とこまめにコミュニケーションを取り継続していく姿勢が大切です。
AGA治療薬の購入方法と注意点

AGA治療薬を購入する方法はいくつかありますが、同時に注意する点もあります。AGA治療を始める前にぜひご覧下さい。
正規品を購入する方法
AGA治療薬を購入する際、最も確実な方法は医療機関で処方を受けることです。プロペシア【有効成分:フィナステリド】やザガーロ【有効成分:デュタステリド】などの内服薬は、医療用医薬品に分類されており、医師による診察と処方が義務付けられています。
個人の健康状態や既往歴、副作用リスクを踏まえて適切な薬が処方されるため、問題なく治療を進められます。
一方で、ミノキシジルの成分が含まれているリアップのような外用薬は第一類医薬品に該当し、薬局やドラッグストアで購入可能です。ただし第一類医薬品は薬剤師が常駐している店舗でしか購入できず、購入時には必ず薬剤師の説明を受ける必要があります。
なお「リアップX5プラス」など一部の製品は通販サイトでの購入も可能ですが、効果はあくまで市販薬としての範囲にとどまります。
AGA専門クリニックでは、濃度10〜15%といった高濃度のミノキシジル外用薬が処方されることもあり、市販品よりも効果が期待できます。
海外通販サイトによる個人輸入のリスク
海外の通販サイトを利用してAGA治療薬を個人輸入すると、偽造品や適切に管理されていない粗悪な製品が届く可能性があり、使用しても効果が得られないどころか、重篤な健康被害を招く恐れがあります。
医薬品は成分の純度や配合量を厳密に管理されているべきですが、信頼できない海外サイトでは保証がありません。
また個人輸入で入手した薬で副作用が起きた場合、医師が成分や製造元を正確に把握できないため、適切な対応が困難になることもあります。医療機関での治療と違い、医薬品副作用被害救済制度の適用対象外となり、万が一健康被害が生じても補償が受けられない可能性があります。
そのため、必ず信頼できる医療機関を利用するようにしましょう。
出典:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」(2025-05-28).
対面診療とオンライン診療の違い

初めてAGA治療を行うとなると、まずは対面にするかオンライン診療にするか迷う人も多いでしょう。ここではそれぞれの違いを解説します。
対面診察は細かな検査ができる
対面診察によるAGA治療は、医師が直接頭皮や毛髪の状態を視診・触診できるため、より精密な診断が可能です。主なメリット・デメリットを見ておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・医師が直接頭皮や毛髪の状態を確認でき、正確な診断ができる ・血液検査や頭皮スコープを用いた精密な検査がその場で受けられる ・副作用やトラブルがあった場合も迅速な対応ができる ・患者の体質や症状に応じたオーダーメイドの治療提案が受けられる | ・来院が必要なため、移動や待ち時間が発生する ・人気クリニックでは予約が取りづらいことがある ・営業時間が平日の日中に限られることがあり、通院が難しい場合もある |
オンライン診療は自宅で全て完結できる
オンライン診療のメリット・デメリットを参考にして下さい。
メリット | デメリット |
---|---|
・近くに病院がなくてもスマートフォンやパソコンを使用して、自宅や職場から診察を受けられる ・通院や待ち時間が不要で、24時間予約可能なクリニックもある ・他の患者と顔を合わせることがないため、プライバシーが守られる | ・直接の触診や詳細な検査ができないため、診断が限定的になる ・クリニックによっては、初診のみ対面診療が必要な場合がある |
自身のライフスタイルを踏まえて、どちらにするかを選びましょう。
オンライン診療でジェネリック医薬品の処方を提供しているクリニック
ジェネリック医薬品も採用しているクリニックをご紹介します。
治療内容やキャンペーンなどを比べて、続けやすいクリニックを見つけましょう。
クリニック名 | 予防プラン料金(税込) | キャンペーン | 配送料(税込) | 対面の有無 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
DMMオンラインクリニック | 月額1,000円(税込)~※1 | 予防・発毛プランがお得になる(条件付き) | 550円(税込) | なし | ・7つのプランや単剤が選べる ・らくらく定期便で通常より3,000円以上安くなる ・口コミ評価が高い |
AGAスマクリ | 月額4,980円(税込) | 初月無料/td> | 0円 | なし | ・ずっと4,980円 ・2つのプランでシンプル |
クリニックフォア | 月額1,760円(税込)~※2 | 定期割引あり | 550円(税込) | ◎ | 治療の選択肢が豊富 |
AGAオンクリ | 月額4,000円(税込)~ | 全プラン初月無料 | 1,000円(税込) | なし | ・6つのプランで分かりやすい ・スマホで診察 |
AGAスキンクリニック | 月額3,700円(税込)~ | 割引が豊富にある | マイページからは0円 | ◎ | ・LINEや電話、Webから予約が可能 ・全国に60院以上ある |
銀座総合美容クリニック | 月額2,000円(税込)〜 | 初月1,000円(税込) 2回目以降2,000~7,150円(税込) | 問い合わせ | ◎ | ・毛量変化測定技術を受けられる ・遺伝子検査を行っている |
湘南美容AGAクリニック | 月額1,800円(税込)〜※3 | 初回限定プランあり | 税込1万円未満の場合1,000円 | ◎ | ・発毛レーザーを導入 ・施術・薬剤などの組み合わせ治療が豊富 |
oops | 月額2,090円(税込)~※4 | 定期割引あり | 550円(税込) | ◎ | ・手軽にオンライン診療が可能 ・オンラインに特化 |
※1:フィナステリド1mg/30錠「らくらく定期便12ヶ月ごと」を選択した場合に適用
※2:初月分のみ予約確定時に届くメール内のクーポンコードを利用すると1,600円(税込1,760円)。2ヶ月目以降は3,103円(税込3,412円)
※3:薄毛ストップ・予防コース(3ヶ月コース)
※4:フィナステリド 海外製12ヶ月まとめて決済・配送プラン
上記のクリニックでは最新の治療法を取り入れているため、それぞれオンラインでカウンセリングを受けるのも良いでしょう。
信頼できるAGA専門クリニックの選び方

信頼できるAGA専門クリニックを選ぶことで自分に合った治療が受けられ、徹底的にサポートしてくれます。無駄な出費を抑えつつ継続しやすい環境が整います。ぜひチェックして下さい。
クリニック選びのポイント
クリニックを選ぶ際は、下記のようなポイントに着目して下さい。
・専門医の実績と診療体制が整っているか
・患者一人ひとりの症状や希望に応じた治療法を提案してくれるか
・公式サイトで治療費用が分かりやすく掲載されているか
・総額費用はどのくらいなのか・継続しやすい価格か
また実際にクリニックでAGA治療を体験したことのある人からの口コミをチェックするのもおすすめです。
オンライン診療の利用方法
来院する際の手順は分かるものの、オンラインを通じた診察は初めてという人も多いでしょう。オンライン診療は通院の手間を省き、自宅で診療を受けられる便利な方法です。
ここではDMMオンラインクリニックを参考に、予約からお薬の受け取りまでの流れをご紹介します。
<1.オンライン診療の予約>
スマートフォンやパソコンから、公式サイトまたは専用アプリを通じて簡単に予約が可能です。希望の日時を選択すれば、スムーズに診療のスケジュールを確保できます。オンラインの場合は、事前に問診票に記入しておきます。
<2. カウンセリング・診察>
予約した日時に、ビデオ通話を通じて医師またはカウンセラーと対話形式で診察を行います。現在の症状や悩みについて丁寧にヒアリングを行い、一緒に治療法を決めていきます。
<3. お薬の処方・配送>
診察内容をもとに医師が治療薬を処方し、最短で即日、自宅に配送されます。薬局に出向く必要がなく、自宅で完結できる点がオンライン診療のメリットです。
AGA治療薬に関するよくある質問(FAQ)

ここからは、AGA治療薬に関して多くの人が悩んでいる疑問をよくある質問にしてまとめました。
治療薬の服用をやめるとどうなる?
AGAは進行性のため、治療薬の服用を中断すると再び薄毛の状態に戻る可能性があります。
特にプロペシア【有効成分:フィナステリド】やプロペシア【有効成分:フィナステリド】などの薬は、脱毛の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する働きがありますが、服用をやめることで効果が失われ、毛髪の成長が再び妨げられてしまうのです。
そのため発毛効果を維持するには、医師の指導のもとで治療を継続することが推奨されます。
AGA治療はいつまで続けるの?
AGA治療は基本的に継続することで効果を維持できるタイプの治療です。そのため「一生飲み続けなければならないのでは」と不安に思う人も少なくありませんが、やめどきにはいくつかの目安があります。
例えば以下のような項目が挙げられます。
・自分が満足できる発毛が得られた時にやめる
・髪のボリュームが安定し、薄毛が目立たなくなった時点で維持療法に切り替える
・加齢による薄毛を受け入れられた時にやめる
大切なのは自己判断で投薬を中止せず、医師と相談しながら今後の治療計画を立てることです。効果や副作用、ライフステージを踏まえた上で、最適な判断をしましょう。
サプリはAGA効果がある?
サプリメント自体にAGAを改善したり、発毛を促進したりする直接的な効果は確認されていません。
ただし亜鉛やノコギリヤシ、リジンなどの栄養成分を含むサプリメントは、髪の成長に必要な栄養を補うことで頭皮環境を整え、育毛をサポートする可能性があるとされています。
とはいえ、あくまで補助的な役割にとどまり、医薬品の代わりとして使用することは推奨されません。確実な治療効果を期待する場合は、医師の診察のもとで医薬品による治療を行うことが大切です。
AGA治療薬は女性も使用可能?
AGA治療薬の中には、女性にも使用できる成分と、使用が制限されている成分があります。例えばミノキシジルの外用薬は女性の薄毛治療にも広く用いられており、一定の効果が期待されています。
一方で、プロペシア【有効成分:フィナステリド】やザガーロ【有効成分:デュタステリド】といった内服薬は、妊娠中や授乳中の女性には禁忌とされており、使用には厳重な注意が必要です。これらの薬は胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、自己判断での使用は絶対に避けて下さい。
女性が薄毛治療を検討する場合は、女性の薄毛(FAGA)に詳しい医師に相談し、体調やライフステージに合った治療法を選ぶことが大切です。最近ではDMMオンラインクリニックのように、女性専用の特設サイトも増えており、プライバシーに配慮された診療が受けられます。
DMMオンラインクリニック女性専用ページ
AGA治療薬まとめ
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AGA治療は、原因や症状に応じて適切な治療薬を選び、長期にわたり取り組むことが重要です。服用の中断によるリスクや治療のやめどき、副作用など、正しい情報を得た上で、自分に合った治療方法を見極める必要があります。
そのためには複数のクリニックをチェックし、自身のライフスタイルや希望に合った治療を選ぶことが大切です。
中でもDMMオンラインクリニックは24時間予約ができ、6ヶ月無料キャンペーンも実施しています。自宅で全て完結できる手軽さと安心感から、初めてのAGA治療にもおすすめです。まずは気軽にカウンセリングを受け、自分に合った治療を見つけてみてはいかがでしょうか。